わたしたち家族が、東京から福岡県糸島市に住まいを移し、春で3年。震災からもうすぐ5年を迎えます。
生きていくことを支える根底がグラグラと揺らいだ2011年。そこから今まで、食や住む場所、働き方など含め、これから自分たちがどのように生きていくのかを、ひとつひとつ再構築するような、この5年はそんな期間だったように思います。


その長かった自分の立て直し期間。
自分再構築の期間が終わったとはっきり気がついたのが、2015年の12月22日の冬至の日でした。
昨年、第四子を出産したこともあり、この何かが変わった感覚は、自分の長かった産後が終わったということか、ぐらいにしか、はじめは思っていたかったものの、それは個人的な産後の終わりということではなく、この世の中全体が、全く変わってしまったんだと。

本質とかけ離れたうわべだけのものは淘汰され、
今までと同じようにやっていても、受け入れられなくなる。
不要なものは削ぎ落とされ、取り繕っていた形だけのものは、崩れ去る。
くらすことのひとつのフェイズが終わった、ということもはっきり感じていて
今までと同じやりかたでは、もう存続しえないし、そんなことをやっている時間はないと。

では具体的にどんな風になっていくのかといえば、
自分のやるべきこと(仕事)にもっとフォーカスして意識的に生きる。
くらすことでの仕事でいうならば、
くらすこと=わたし、であり、くらすこと=やってるスタッフひとりひとりのあり方であり生き方そのもの、というように、そこをイコールにしていく時代だと感じていて、今までもそうだったけど、これからはさらにそうなるだろうと。
はっきりとそんな風に時代が変化したことを感じとり、それからはすごい密度と速さで、「くらすこと」の立て直しに取りかかりました。

今考えるとその予兆は2015年の秋。
お客様もたくさん来てくださり、一見順風満帆に見えていた東京の店を、閉めざるをえない状況になった。それが、そんな大変革のはじまりだったように思います。



2月1日、多くの人を分け隔てなく受け入れ、青森県岩木
山麓でおむすびや一緒に食べることをとおして、人々を癒してこられた佐藤初女さんが、天に還られました。
わたしが12年前、くらすことの活動をはじめたのは、初女さんの存在がきっかけです。初女さんのような存在にはすぐにはなれないけれど、今すぐ自分ができることで、はじめの一歩を踏み出せることはないだろうかと、スタートしたのが「くらすこと」のはじまりでした