「気」と仲よくなる方法

お話:松田恵美子
イラスト:阿部伸二(カレラ)

はじめに「気」ありき。
あなたの身体は、そのことを知っています。
あなたはそれを、すでに使っているはずです。
誰もが実感できるような日常の何気ない動作や
ちょっとした着目のしかたを知って
「気」を身体にとおすコツを身につけましょう。

第3回 意識の方向

あなたにとって「おなか」とはどこでしょう?
手を当ててみてください。
そこは、おへそでしたか?
もっと下、丹田や下腹部のあたり?
あるいは肋骨のあたりでしょうか?

おなかには胃や腸、肝臓など、大事な内臓が詰まっています。
おなかは身体のなか、背中の奥のほうまで、深いのです。

さて、ここでひとつ実験をしてみましょう。
自分の身体のなかを、自分の内側から感じてみます。
心の眼でもって、自分のおなかを内側から眺めるのです。

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目を閉じて、心の眼をおなかのなかに入れます。
そこからおへそを見上げてみてください。
シーンとしていますか? それとも、モヤッと?
ぼんやり、ほんわか、しんみり……どっしり?

おなかからおへそのほうへ意識を向けていると
厚みや空間が感じられてくるかもしれません。
おなかのなかがだんだん温かくなってきたり
熱くなってしまう人だって、いるかもしれません。

外からみえる自分のおなかと、おなかのなかでみる自分のおなか。
まなざしの方向を変えれば、みえる箇所も違ってきます。
意識をどこにおくかで、感覚が変わるのです。

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言い換えますよ。
外からみた自分と、内からみた自分。
まなざしの方向を変えれば、みえる箇所も違ってきます。
どちらも同じ自分だけど、捉えかたを変えれば、感覚も変わります。

自分を眺める意識の方向は、自分で変えられます。
自分で自由に選択できます。
しかも自在に変えられます。
なりたい自分に、自分で変えることができます。
もっと言えば……変えることができるのは、自分だけです。

身体を使って“意識的”に“無意識”にアプローチする。そのときどきの季節に添った身体とのつきあいかたを学ぶ、松田恵美子先生の「身体感覚講座」を月に一度、くらすことで開催しています。

くらすこと 教室

松田恵美子(まつだ えみこ)
身体感覚教育研究者。日々の動作や日本文化における型などを感覚からひもとき、日常生活に活かせる知恵や技として活用することで、自分の身体を自分で育む姿勢を指導。著書に『身体感覚を磨く12ヶ月』(ちくま文庫)など。

《「気」と仲よくなる方法》の記事

  • 目を閉じて、心の眼をおなかのなかに入れます。そこからおへそを見上げてみてください。

  • コップを、どうやって手で持ち上げますか? 親指の相棒は、どの指にさせますか?

  • 竹の勢いを借りて「気」を感じてみましょう。上から下へ、下から上へと目線を這わせてみます。

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