季節のレクチュール#4・秋 その1
Saison de la Lecture#4 – automne – 01

構成・文 松本 あかね
写真 有賀 傑

※レクチュールlecture:(仏)古くはレッスン、講話という意味を持つ言葉

秋について、レクチュール
〜しずかで澄んだ、季節のはじまり

夏から秋にかわるとき、空気がスッと鎮まり、台風に洗われて空気が澄んでくるのがわかります。
秋の夕焼けがきれいなのは、空気が澄んでいるから。
虫の音が重なり合って響くのも、満月が美しいのも、空気が洗われて澄んでいるからです。

また、秋は季節の変わり目のうちでも変化の大きなとき。
台風や秋雨もあり、気候も不安定です。
秋になると寂しくなるのは、秋という気候の不安定さが、心をざわつかせたり、不安にさせたりすることも、理由のひとつ。
月のエネルギーも高まる秋の月夜は、女性性もバランスを崩しやすいです。
冬に入れば静かに安定してくるので、それまでは不安定な状態のバランスをとっていくことが大切です。

次章から、一日一日深まる秋の美しさを受け取りながら、ふだんの生活に取り入れられるひと工夫を、お伝えしたいと思います。

JUNICHI OGAWA

JUNICHI OGAWA
セラピスト 大阪出身 鎌倉在住
都内でのケータリング活動を経て、東日本大震災をきっかけにセラピストの道へ。
現在は自宅兼アトリエ「yama no schole(山のスコレー)」を鎌倉に構える。
スピリチュアルやハーブセラピー、自然療法などのホリスティックな観点から、
暮らしと健康、料理の提案をする。
「MATRICARIA」(マトリカリア)としてハーブティと焼き菓子の活動も行う。
小冊子「MEME spirit&life magazine」を不定期で発行。
junichiogawa.com

秋のスピリチュアル・ハーブティ

秋の夜長や夕暮れにひと息つけるお茶、
夏の疲れの残る心身を整えるお茶、二種類をご紹介します。

※妊娠の可能性のある方はお控えください。

ハーブについて、思うこと

一年を通じてご紹介してきた季節のスピリチュアル・ハーブティも最終回を迎えました。
これまでにもハーブがそっと差し出してくれる手助けを、
実感された方もいらっしゃるかもしれませんね。

一般的にハーブは、ある症状を改善する効用をもつものとして考えられていると思います。
でも僕にとってのハーブとは、自然のエネルギーそのもの。
ハーブティを飲むということは、植物のエネルギーをいただくことだと思っています。
少し難しい言い方をすると、その植物がもつテーマを自分の中に取り入れるというイメージ。
たとえば、春のレクチュールで採り上げたカモミールには、
ご紹介した「前進する」「勇気を与える」というテーマのほかに、
リラックスや安眠という効用もよく知られていると思います。

そのどちらを意識して飲むかによって、
カモミールは必要なエネルギーをちゃんと差し出してくれるのです。
「リラックスしたい」と思って飲めばリラックスを、
「前進したい、勇気をください」と願って飲めば、その力を授けてくれる。
こういう心での対話というか、ハーブとのコミュニケーションを意識するうちに、
ハーブティを飲むことって、植物との会話のようだと感じるようになりました。
そうして初めて、求めているエネルギーを受け取ることができるんだなと思います。

体を整えたいとき ビワの葉&シナモン

ビワの葉=生命力をあげる

スコレーのキッチンにはハーブを20種以上、常備しています。
いつもお客さまとお顔を合わせてから、その方に合わせてブレンドしてお出しします。

棚の前に立つと必要なハーブには必ず目がいきます。
ハーブに呼ばれる感覚と言ったらいいかな。
「ビワの葉だな」というのは、疲れている方のとき。
秋は、皆さんの想像以上に夏の疲れが出るときでもあります。
そのため生命力が落ちている方が多いのです。
ビワの葉に含まれるアミグダリンという成分、これが体の諸機能をひきあげてくれます。

そして「今日の方は疲れているから、パワーを与えてあげてね」、「疲れを癒してあげて」、そう思いながらハーブティを淹れていますね、いつも。

シナモン=心と体を安らかに

ビワはもともと中国原産ですが、お茶にすると烏龍茶に似た味わい。
そこで、僕がよくするのはシナモンとの組み合わせ。
味に深みが出て、ぐっと飲みやすくなります。

ビワの葉以外にも番茶、緑茶など和のお茶とも相性が良いです。
いつものお茶に、ポンとシナモンスティックを足すだけで、違った楽しみ方ができると思います。

秋といえば旬の美味しいものがたくさん出回りますね。
シナモンは腸の働きを助けてくれるので、食べすぎた次の日はシナモン、と覚えておくとよいと思います。
体を温める効果もあるので、涼しくなって冷えを感じる方にもぴったりです。

心を鎮めたいとき ラべンダー&セージ

ラベンダー=傷ついた心を癒す

ラベンダーは、ラテン語で「洗う」という言葉が語源の、魂の浄化がテーマのハーブです。
傷ついた心を癒してくれるハーブなので、
秋のもの哀しい気分や、寂しさにはとても良いのです。
秋でなくても、ちょっと悲しいことがあったり、落ち込んでしまったときにも助けてくれます。

セージ=モヤモヤをクリアに

セージは浄化のハーブ、そしてとてもスピリチュアルなハーブです。
ネイティブアメリカンが儀式の前に使うことでも知られていて、お守りにもなります。

セージに魅かれるというのは、潜在的にスピリチュアリティの高い方。
秋は気持ちがモヤモヤしやすいけれど、それをパッと払ってくれる。
ストンと自分自身をクリアにしてくれるハーブです。

セージは常用せず控えめに

ここで使うセージは、香りも、効能も強いハーブ。量としてはラベンダーの5分の1ほどで充分です。
強すぎると、必要なものまで排泄してしまうことも。
デトックスしたいときに量を量って摂ることはあっても、常用して飲まない方がよいと思います。

こんなときはお控えください

妊娠の可能性のある方、産前産後はお控えください。
体に少しでも違和感が現れたら、飲用を中止し、お医者さまにご相談ください。

MEME

「本当の私と出会う」をテーマに、スピリチュアルな感性をもっと身近に感じるスピリット&ライフマガジン『MEME(ミーム)』。カウンセラーであり、アーティストである小川純一さんが自ら編集長になって立ち上げた小さな冊子です。

MEME spirit&life magazine issue #01
MEME spirit&life magazine issue #02

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《季節のレクチュール》の記事

  • 空気が澄み、月の美しい秋の夜は、心をきれいにしてから休みましょう。季節のレクチュール最終回は、「夜の瞑想」についてお話します。

  • 夕暮れは夜の始まり。灯りの質に気を配ることで、うっとりするような心地よい時間が生まれます。心がほぐれる灯りについて、レクチュール。

  • 一年に渡ってお贈りしてきたセラピスト小川純一さんの季節のレクチュール。締めくくりは、秋。夏の疲れと、秋のもの哀しさを癒してくれるハーブティのご紹介から始まります。

  • 最終回は、深い森の中へ。夏に命を茂らせる植物に力をもらい、レモングラスのハーブティで体を潤しましょう。

  • 夏のレクチュールその2は、小川純一さんによる鎌倉店案内。心も体も元気になる町の”パワースポット”をご紹介します。

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