JUNICHI OGAWA

季節のレクチュール #1・冬 その1
Lecture des Saisons #1 – Hiver – 01

構成・文 松本 あかね
写真 有賀 傑

※レクチュールlecture:(仏)古くはレッスン、講話という意味を持つ言葉

はじめに

「やまのスコレー」で日々をすごすようになって、街育ちの僕にもすっかり自然が近しい存在になりました。

たとえば秋、スコレーは圧倒されるほどの虫の音に包まれます。
冬は逆にしんと静まって、春が近くなるとうぐいすが鳴き始めて。
夏はミンミンゼミとひぐらし。
季節の訪れを、まず音から感じています。

そんなことを感じながらすごす日々のなかから、見えてきたこと。
それは自然界にはバイオリズムがあるということ。

春と夏は太陽の時間。
秋と冬は月の時間。
太陽は動のエネルギー、月は静のエネルギー。
四季を通して、また一日の中でも、
動と静のエネルギーが入れ替わり立ち替わり、やってきます。

山の上ですごしていると、このリズムをすごく感じます。

自然の影響を極力排除しようと考え抜かれた都会の中にいると、
自然界のリズムをついつい忘れてしまいそうになります。

このページを読んでくださった方が、
ふだんの生活の中に自然を感じられるようになる。
四季のうつりかわりの中にいる自分を楽しめるようになる。
そんな提案ができれば嬉しいなぁ、なんて感じています……

それでは、季節のレクチュール、始めましょう。

JUNICHI OGAWA

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JUNICHI OGAWA(小川純一)
セラピスト 大阪出身 鎌倉在住
都内でのケータリング活動を経て、東日本大震災をきっかけに、神奈川県の自然のなかへ拠点を移す。精神的な生活やスピリチュアルな知恵や知識を身につけていくなかで、スピリチュアルカウンセリングの力が開眼する。現在は、鎌倉「やまのスコレー」を構え、カウンセリングやワークショップを中心に、スピリチュアルな観点から暮らしを提案する。小冊子「MEME spirit&life magazine」も不定期で発行。
junichiogawa.com

冬について、レクチュール
〜心と体、巡りよくすごす

冬は空気も静まり、生き物たちが冬眠をする季節。
私たちの体でいうと「蓄える」時期にあたります。
この時期は体が重くなることで落ち着きますし、
どしっと安定もします。

あつあつのグラタン。バターたっぷりの焼き菓子…
冬に重い食べ物に惹かれるのはそのせい。

とはいえ蓄えすぎてしまうと、体のバランスは崩れてしまいます。
スコレーの庭でも、秋はリスが駆け回って食べ物を集めていましたけれど、生き物によっては冬眠するこの時期に、人間は食べすぎてしまうんですね。
冬は汗をかかないのも、排泄物が体内に留まったままになる要因です。

春になると、それら体に必要なくなったものがどんどん出ていこうとします。
2月、3月に風邪をひいたり、熱が出たりすることが多いのも、春に向けて身軽になるために体が排出しようと、準備をしているのです。

心も風邪をひく

2、3月は心の風邪の時期でもあります。
気分が晴れない、くよくよ悩む、というのは、
心が風邪をひいている状態です。
つまり、思い、感情が排出されていないということ。

よく心が晴れないときは、人と会ってしゃべったり、楽しいことをするとよいといいますが、風邪をひいたときには休むように、心の風邪のときも、ゆっくりと自分を整える時間が必要です。

心の風邪をひいてしまったと思ったら、
まずは朝をていねいにすごすこと。
人と会う約束は控えて、家の掃除をしてすごすこと。
そして、自然に触れること。
1日、2日でも心がけているとすーっと治っていきます。

特にこの時期の心と体を整えるには、自然や植物の力を借りるのがいちばん。
その具体的な方法を次章からお伝えしていきたいと思います。

アロマのレクチュール

寒さで家の中に閉じこもりがちな季節。
アロマの力で自然に触れ、毎日を心地よくすごす方法をお伝えします。

冬になるとよくアロマの精油(エッセンシャルオイル)を使います。
アロマの力を借りて、部屋の中に自然の息吹を呼び込み、心身の巡りを良くするお手伝いをしてもらうのです。

オーガニックの精油は、配慮されたすばらしい土地で収穫した植物を使ってつくられたもの。
使えば使うほど感じるのは、今の僕たちはこの精油という液体に力を借りて、自然を思い出すきっかけをもらっているんだな、ということです。

心と体をダイレクトに整えてくれて、感覚を自然に近づけてくれる。
今の僕にとってアロマは毎日の暮らしの中で欠かせないものになっています。

一滴落とすだけのアロマ

精油は何かにポトンと一滴たらしておくだけで十分香ります。
ディフューザーがなくても大丈夫。
僕は海岸で拾った石を玄関に置いていて、朝はセージのオイルを一滴たらしてから出かけます。
帰ってくるとほのかないい香りで、はあっと癒されます。
セージには魔除けの意味もあるので使っていますが、疲れている方には柑橘系の香りなどもいいと思います。

自然のシャワー

もうひとつ、アロマを気軽に取り入れる方法にミストがあります。
ミストは数種の精油がブレンドされたもので、市販もされています。
ルームスプレーとしても使えますが、おすすめしたいのは次の方法。

たとえば森林浴したいけれど、気軽に森まで行けないというとき。
針葉樹の精油を使ったミストを、自分の周りの空間にシュッシュッとふりかけてみてください。
目を閉じて深呼吸すると、本当に森の中にいるみたい。
それだけで本来の自分にすっと戻る感覚があります。

必要な香りに惹かれる

まずは気になる香りを1本、買ってみてください。
大切なのは天然の精油を買うこと。
少し高くても、オーガニックの丁寧につくられたものがやはり信頼できます。

僕はいつもテスターの前で片っ端から試します。
「あ、この香り、気になる。好きかも」、効能に縛られないで、感性で選ぶ。
そうやってひとつずつコレクションを増やしてきました。

アロマが教えてくれる「調和」

コレクションが増えてきたら、今度はブレンドする楽しみも。
まずは、2種類から始めてみてください。
「今日はどういう気分かな」と感じながら選んでみると、楽しいと思いますよ。
アロマのお店の方や、セラピストの方と相談すると安心です。
僕も友人のアロマセラピストやお店の方からおすすめのブレンドを聞いたり、アロマのワークショップに通って少しずつ感覚をつかんできました。

たとえばローズマリーはキリッとした香りですが、柑橘系と混ぜるとすっと軽みが出て、やわらかになります。
ブレンドすると、それまで知っていたアロマが、まるで新しい顔を見せてくれます。
混ぜることで、まるでそれぞれの植物や果物が自分のよさを持ち寄って調和を生もうとしてくれているような。
そんなエネルギーの相乗効果を感じます。

人も同じで、生活していく中で、周りと調和するために自分の最善の部分を差し出すでしょう。
それが新しい自分を見つけるきっかけにもなるのだと思います。

地球って、調和なんだと、アロマに教えてもらいました。
僕らは、調和するために生きているのだと思います。

※妊娠中の方、また体調面でご心配のある方はご使用前に専門家の方とご相談ください

 

MEME

「本当の私と出会う」をテーマに、スピリチュアルな感性をもっと身近に感じるスピリット&ライフマガジン『MEME(ミーム)』。カウンセラーであり、アーティストである小川純一さんが自ら編集長になって立ち上げた小さな冊子です。

MEME spirit&life magazine issue #01
MEME spirit&life magazine issue #02

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《季節のレクチュール》の記事

  • 空気が澄み、月の美しい秋の夜は、心をきれいにしてから休みましょう。季節のレクチュール最終回は、「夜の瞑想」についてお話します。

  • 夕暮れは夜の始まり。灯りの質に気を配ることで、うっとりするような心地よい時間が生まれます。心がほぐれる灯りについて、レクチュール。

  • 一年に渡ってお贈りしてきたセラピスト小川純一さんの季節のレクチュール。締めくくりは、秋。夏の疲れと、秋のもの哀しさを癒してくれるハーブティのご紹介から始まります。

  • 最終回は、深い森の中へ。夏に命を茂らせる植物に力をもらい、レモングラスのハーブティで体を潤しましょう。

  • 夏のレクチュールその2は、小川純一さんによる鎌倉店案内。心も体も元気になる町の”パワースポット”をご紹介します。

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