冷蔵庫のなかって、生活や暮らしぶりがそのままつまっている
じつにプライベートな空間です。
そんな冷蔵庫のなかを収めた写真、そして、冷蔵庫の持ち主のポートレイト。
「人間」と、その人間をつくる「食」を並べて見せることで
「いのち」と「くらし」のありようを象徴的に表現しようという試みです。

第1回 中川家(日本・神奈川/2013年・春)
たまさん、にこちゃん

「仕事の料理と、家族のための料理は、つくるぶんには調味料や食材はそんなに変わりません。仕事のときにつくる料理は、求められていることがあり、お題をいただくことが多い。一方、家のごはんは、そのとき1回ではなくて、毎日続くものだから、そのへんの考えかたの違いはありますね。
仕事で使うにはこの冷蔵庫はちょっと小ちゃいんですけど、でもまあ、ふつうに暮らすにはこれで十分。ふだん、あんまり買いだめしないので。買い物は、だいたい2日分程度かな」

冷蔵庫に常備している自家製の調味料や保存食に、常備菜。トマトのサルサソース、いちごのシロップ、昆布出汁、茹でブロッコリー、ふきのとう味噌、大豆のチリビーンズなど。

「娘が中学生で、毎日お弁当。主人のより大きいお弁当箱だから、お弁当づくりは意外に大変。残り物じゃ済まないから(笑)。娘がうどんと茶碗蒸しを好むのは、出汁が好きだからのようです。冷たいつゆをポットに入れて、冷やしうどんをお弁当にすることもあるんですよ。嫌いなのは、野菜全般。食卓には出して、ひと口は絶対に食べてもらいますが、それ以上の無理強いはしません。水で流しこむとか、すりおろすとか、そういうことじゃなくて、野菜そのものの味や形をおろそかにせず、ごまかさずに食べられるようになってほしいなと思って。私も子どものころはあんまり野菜が好きじゃなかったけど、いまは好きだから」

中川たまさんオリジナル 中濃ソースのレシピ

フライやコロッケにぴったりの中濃ソース。「自分で最初、できるかなー?と思ってつくってみて、ソースの香りがしてきたときは嬉しかった。半年ぐらいはもちますよ」。

材料(約800cc分)

(A)
トマト…500g
玉ねぎ…1個
セロリ…1本
にんじん…1本
りんご…1/2個
にんにく…1片
生姜…1片
ドライプルーン…5個
昆布…3cm×10cm
セージ…小さじ2
シナモンパウダー…小さじ1
ナツメグ…小さじ1
タイム…小さじ2/3
塩…小さじ1/2
赤ワイン…1カップ
水…1カップ

 

(B)
黒粒こしょう…10粒
ローリエ…3枚
赤とうがらし…1本
クローブ…10粒

(C)
酢…1/2カップ
砂糖…1/2カップ
醤油…1/4カップ
塩…小さじ2

つくりかた

1.(A)の野菜を小さめにカットする。昆布は、分量の水に浸けておく。(B)は、お茶のパックまたはガーゼでくるんでおく。

2.鍋に(A)と(B)を入れ、中火にかける。沸騰してきたら少し火を弱め、アクをていねいに取り除きながら、野菜がくたくたになるまで約30~40分、煮こむ。(C)の材料を加え、さらに10分煮こむ。

3.(B)のスパイスを取り除き、バーミックス、またはミキサーにかけ、なめらかにする。※ミキサーを使う場合は、少し冷ましてからミキサーにかけること。

中川たま(なかがわ たま)
料理家。季節の手仕事やシンプルな料理の教室を開催している。著書に『「たま食堂」の玄米おにぎりと野菜のおかず』(主婦と生活社)がある。
http://tama2006.exblog.jp

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