「冷えとりとからだの話」レポート その3

青木美詠子×中川ちえ×藤田ゆみ トークイベント
「冷えとりとからだの話」レポート その3

——お子さんの話が出たので、ここで参加者の方からの質問をからめましょうか。ご自身は冷えとりを実践されているそうですが、1歳半のお子さんにも冷えとりが必要なのでしょうか、という。

あおきみ 冷えとり健康法の観点では、生まれたときから誰でも冷えとりはしたほうがいいといわれますね。

ゆみ 私は、あたためるに越したことはないと思うんですけど、我が家ではできる範囲でやっています。たとえばお風呂では湯船のなかに立たせておもちゃで長く遊ばせたりとか、調子が悪くなったらテルミーをかけたりとか。体調が悪くなると、5本指靴下を履かされる~!って子どもらは言いますが(笑)、ほんと、子どもそれぞれの性格もあるので。末っ子の4歳なんかは、寝るときに腹巻きやレッグウォーマー、5本指靴下を自ら装着しています(笑)が、真ん中の長女は絶対やらないし。たとえば食べ物とか、子どもたち3人の育ちを見てきて思うのは、乳幼児期はある意味、自分に必要なものをきちんと子ども自身が知っていて食べてるなって思うんです。だから好き嫌いなども、あんまり神経質にならない。だから冷えについても、自分の感覚としてはあたためるほうがいいかなって思ってはいるけれど、無理強いはしないように意識しています。
昔からの考えかたで子どもは風の子、裸足や乾布摩擦がいいっていう考えもありますよね。でも、いまの子どもたちは住環境も違うし、おむつも布から使い捨てになったり、予防接種や免疫のつきかたも異なる。現代の子どもたちの低体温がよくいわれますが、それだけ子どもを取り巻く環境が違うわけだから、まずは目の前の自分の子どもをみて、母親の直感に耳をすませつつ、全体で考えることなんじゃないかなと思っています。

あおきみ お子さんが大きくなったときに選択肢があるといいですよね。たとえば、小さいころに履いたあの靴下が気持ちよかったなっていう感覚が残っていれば、機会があったら思いだしてやってくれることもあるんじゃないでしょうか。

「冷えとり」と「からだのこと」をキーワードに、食べ物や身につけるもの、自然療法関連のものなど、藤田ゆみの愛用品。写真左上から順番にご紹介。

イトオテルミー:身体にあたたかさをもたらしてくれる温熱療法の道具です。妊娠中は特に冷やしたら駄目なんですが、私は助産院で初めてやってもらいました。冷えてるかどうかで、お産のときの楽さが全然違うんです。全身どこをやってもいい。うちでは子どもによく使っています。子どもが体調悪いときにしてやれることがあると、親としてはすごく気持ちが助けられます。けっこう高いんですけど、本当に気持ちいいし、ずっと使えるから、思いきって買ってよかったです。

玄米珈琲メモリザ(百姓屋敷わら):もともとカフェインがそんなに得意じゃなくて、穀物コーヒーが好きだったんですね。玄米コーヒーも同じ感じかなと思ってたんですけど、健康や美容にいいといわれる黒く煎った玄米が原料で、ただのカフェインレスコーヒーの代替品ってわけじゃない。身体があったかくなるのと、すごくすっきりします。日常茶の代わりに飲んでいます。

フィンドホーンフラワーエッセンス各種:フラワーエッセンスのキットも持っているんですが、なかなか選ぶのが面倒くさくて(笑)。その点、ブレンドされたスプレーは便利です。セイクレッドスペースは場を浄化してくれるので、くらすことのアトリエで教室が始まる前に使ったりしています。私はなんでも受けやすくて吸収しやすいタイプなので、サイキックプロテクションは人ごみで混んだ電車に乗るときなどに。プロスペリティは自分の芯がぶれそうになったときとかに使います。

ファイブフラワークリーム(ヒーリングエッセンス):これも、5種類のフラワーエッセンスがブレンドされています。肌のガサガサ、切り傷やちょっとした火傷、肩こりにぬったりも。なんにでも使えます。

まずは楽しくする。感謝する

——冷えとりに関して、季節によって心がけていることはありますか? という質問もありました。

ゆみ 私は、夏は冷たいものをガンガン飲んだりしちゃいますけど(笑)、秋にそのツケがどっと出てくるんですよね。またやっちゃった、来年こそは…!と、毎年思います(笑)。

あおきみ 私、昔はサイダーのような炭酸飲料が好きで、ちょっとだったらいいかなと思って飲むと、頭が痛くなったり。自分のなかの飽和量を超えると、そうなるように思いますね。身体が懲りて。これでもか! と身体に言われて、ごめんなさい!って感じで、年々やめていく。

ちえ ひとりツッコミでね(笑)。でもそれも、自分のことなので許してあげたいなっていう気持ちもあったり。寒いときは意識が働くんですけど、じつは夏が油断してしまいがちですね。私の場合は、夏も冬もむしろ変えずに、靴下の重ね履きはしています。暑いから裸足になってしまいがちなんですけど、夏の行為が冬に身体の反応として出てくるので、いつでもちゃんと重ね履きをしていたほうが結局、自分が楽なんだなっていうのがあるので。旅先などで環境が変わっても、変えずに実践していることで身体がちゃんとついてきてくれて、自分でコントロールできるようになったと思います。

あおきみ 季節とは関係ないですけど、日頃の心がけとして、たとえばコンビニでシュークリームを買ったり、みんなでお酒を飲みにいったりしても、そのぶんあとで長めに半身浴するなどして調整していけばいいですよね。私はお酒は飲まない!とか、玄米しか食べない!とか、無理に頑なにしていると、心の冷えが高まってしまって身体にもよくないので、まずは楽しくする。いただける食べ物には感謝する。そういうことが大事ということもいわれますね。

——これをやらなければ不健康になる!と強迫観念にかられて健康法をするよりも、楽しんでやれているかどうかのほうがよっぽど重要ですよね。あおきみさんの本のベースになっているのもそこだと思います。自分が気持ちいいかどうか、楽しいかどうかが長続きする秘訣だし、むしろ、それだけで十分だし。

ちえ さっきの余裕の話じゃないけど、自分だけが健康でいたいわけでもないんですよね。困ってる人がいるときにスッと手を差しだせるかどうかって、自分に余裕がないとできないことだと思っていて。健康だけではなく、いろんなことすべてがつながってなんですけど。そうであるために、家族のために、友人のために、元気でいたいなと。心も身体も、そういうための健康でありたいなって思いますね。

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青木美詠子(あおき みえこ)
文筆家、コピーライター。著書に『ずぼらな青木さんの冷えとり毎日』『グッズとごはん』『大人のふだん着』『実際つくってる冷えとり簡単ごはん』の冷えとり四部作(メディアファクトリー)、『あおきみさんの妙に役立つ日々の知恵147コ』(幻冬舎)、『大人になっても、悩んだりしていいですか?』(大和書房)など。自費出版では、短い言葉を綴った『いちにちいちにち』『ひとりがけの椅子』がある。くらすことのウェブマガジンで『ちいさなこと』連載中、HP「あおきみノート」では日記など更新中。

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中川ちえ(なかがわ ちえ)
in-kyo店主、エッセイスト。青木美詠子さんの『冷えとり毎日』をきっかけに冷えとりをゆるやかにはじめて早10年以上。そのことは『暮らしのものさし』(朝日新聞出版)のなかでもふれています。in-kyoの店頭でも、お客さまとの会話にからだのこととたべもののことがのぼる機会が増えています。in-kyo.net

藤田ゆみ(ふじた ゆみ)
くらすこと主宰。小学5年生を筆頭に3人の母なので、子どもたちの育ちと生活の関係をつぶさに見つつ、心身ともに健やかな状態とは?と日々、ああかな、こうかなとやっています。著書に『子どもと一緒にスロー暮らす おかあさんの本』(アノニマ・スタジオ)。www.kurasukoto.com