工房イサド

杉、ナラ、タモ、米松、チェリー、クリ、チーク…。
種類の違いはもちろん、同じ木でも一本一本、まったく表情が違います。
それぞれを最大限に活かすためにどう組んでいくか、
そここそが、工房イサドの作品づくりの醍醐味。
さまざまな木で、見たこともない不思議なもの、
楽しい気持ちになれるものをつくりだします。

工房イサド
くらすことの定番アイテム

工房イサドの器やキッチンツール。
ぽっくりした丸み、まっすぐな直線。
絶妙なバランスが、やっぱりイサドさんらしい。
形は同じでも、木材によってひとつひとつ表情が異なります。

工房イサド
一点もののオリジナル

カッティングボードやコースター、スプーンなど、
イサドさんが木材と会話しながら
その木にいちばんふさわしい形を削りだします。
だから、形も厚さもさまざま。
ひとつとして同じものはありません。

(01-1)工房イサド
オーバル皿
素材:クリ
約24cm×約29.5cm×厚み約2.5cm
¥12,000

(01-2)工房イサド
オーバル皿
素材:クリ
約24cm×約29.5cm×厚み約2.5cm
¥12,000

塗装とメンテナンスについて:
塗装は荏油(えあぶら)仕上げ。軽い汚れの時は水洗い、あるいは薄めた洗剤でぬるま湯で洗い、早めに水分を拭き取ってください。完全に乾いてから、通気性のある場所で保管してください。表面がパサついてきたら食用オイル(できれば荏油やクルミ油など)を少量刷り込むように塗ってください。水につけっぱなしにしたり、陽のあたる場所に長時間置くことは避けてください。食器洗浄器、電子レンジなどはご使用いただけません。

(02-1)工房イサド
オーバル皿
素材:クリ
約24cm×約29.5cm×厚み約2.5cm
¥12,000

(02-2)工房イサド
オーバル皿
素材:クリ
約24cm×約29.5cm×厚み約2.5cm
¥12,000

塗装とメンテナンスについて:
塗装は荏油(えあぶら)仕上げ。軽い汚れの時は水洗い、あるいは薄めた洗剤でぬるま湯で洗い、早めに水分を拭き取ってください。完全に乾いてから、通気性のある場所で保管してください。表面がパサついてきたら食用オイル(できれば荏油やクルミ油など)を少量刷り込むように塗ってください。水につけっぱなしにしたり、陽のあたる場所に長時間置くことは避けてください。食器洗浄器、電子レンジなどはご使用いただけません。

(03-1)工房イサド
パン皿(クリ形)
素材:クリ
約26.5cm×約23.5cm×厚み約1.7cm
¥7,500

(03-2)工房イサド
パン皿(クリ形)
素材:クリ
約26.5cm×約23.5cm×厚み約1.7cm
¥7,500

塗装とメンテナンスについて:
塗装は荏油(えあぶら)仕上げ。軽い汚れの時は水洗い、あるいは薄めた洗剤でぬるま湯で洗い、早めに水分を拭き取ってください。完全に乾いてから、通気性のある場所で保管してください。表面がパサついてきたら食用オイル(できれば荏油やクルミ油など)を少量刷り込むように塗ってください。水につけっぱなしにしたり、陽のあたる場所に長時間置くことは避けてください。食器洗浄器、電子レンジなどはご使用いただけません。

(04-1)工房イサド
鍋しきボード
素材:ケヤキ
直径約24cm(取手6cm)×厚み約2.5cm
¥7,000

(04-2)工房イサド
鍋しきボード
素材:ヒノキ
直径約24cm(取手6cm)×厚み約2.5cm
¥6,000

塗装とメンテナンスについて:
塗装はウレタンオイル仕上げ。軽い汚れの時は水洗い、あるいは薄めた洗剤でぬるま湯で洗い、早めに水分を拭き取ってください。完全に乾いてから、通気性のある場所で保管してください。表面がパサついてきたら食用オイル(できれば荏油やクルミ油など)を少量刷り込むように塗ってください。水につけっぱなしにしたり、陽のあたる場所に長時間置くことは避けてください。食器洗浄器、電子レンジなどはご使用いただけません。

(05-1)工房イサド
取手つきパン皿
素材:チェリー
直径約20.5cm(取手2.5cm)×厚み約1.5cm
¥7,000

(05-2)工房イサド
取手つきパン皿
素材:チェリー
直径約20.5cm(取手2.5cm)×厚み約1.5cm
¥7,000

(05-3)工房イサド
取手つきパン皿
素材:クリ
直径約23.5cm(取手2.5cm)×厚み約1.5cm
¥7,500

(05-4)工房イサド
取手つきパン皿
素材:クリ
直径約23.5cm(取手2.5cm)×厚み約1.5cm
¥7,500

塗装とメンテナンスについて:
塗装はウレタンオイル仕上げ。軽い汚れの時は水洗い、あるいは薄めた洗剤でぬるま湯で洗い、早めに水分を拭き取ってください。完全に乾いてから、通気性のある場所で保管してください。表面がパサついてきたら食用オイル(できれば荏油やクルミ油など)を少量刷り込むように塗ってください。水につけっぱなしにしたり、陽のあたる場所に長時間置くことは避けてください。食器洗浄器、電子レンジなどはご使用いただけません。

(06-1)工房イサド
カッティングボード
素材:タモ
約28cm×約18.5cm×厚み約2cm、取手10cm
¥8,800

(06-2)工房イサド
カッティングボード
素材:タモ
約27.5cm×約17cm×厚み約2cm、取手約3cm
¥7,200

(06-3)工房イサド
カッティングボード
素材:タモ
約25.5cm×約17cm×厚み約1.8cm、取手約7.5cm
¥7,000

(06-4)工房イサド
カッティングボード
素材:タモ
約28.5cm×約15cm×厚み約1.8cm、取手10cm
¥6,800

塗装とメンテナンスについて:
塗装はウレタンオイル仕上げ。軽い汚れの時は水洗い、あるいは薄めた洗剤でぬるま湯で洗い、早めに水分を拭き取ってください。完全に乾いてから、通気性のある場所で保管してください。表面がパサついてきたら食用オイル(できれば荏油やクルミ油など)を少量刷り込むように塗ってください。水につけっぱなしにしたり、陽のあたる場所に長時間置くことは避けてください。食器洗浄器、電子レンジなどはご使用いただけません。

工房イサド
カッティングボード
素材:チーク
約45cm(取手含)×約11cm×厚み約2cm
¥7,000

塗装とメンテナンスについて:
塗装はウレタンオイル仕上げ。軽い汚れの時は水洗い、あるいは薄めた洗剤でぬるま湯で洗い、早めに水分を拭き取ってください。完全に乾いてから、通気性のある場所で保管してください。表面がパサついてきたら食用オイル(できれば荏油やクルミ油など)を少量刷り込むように塗ってください。水につけっぱなしにしたり、陽のあたる場所に長時間置くことは避けてください。食器洗浄器、電子レンジなどはご使用いただけません。

(08-1)工房イサド
カッティングボード
素材:松
約15cm×約8cm×厚み約1.2cm、取手約6.5cm
¥2,500

(08-2)工房イサド
カッティングボード
素材:タモ
約15cm×約9cm×厚み約1.3cm、取手約6.5cm
¥2,800

(08-3)工房イサド
カッティングボード
素材:チーク
約15.5cm×約9.5cm×厚み約1.2cm、取手約4cm
¥2,800

(08-4)工房イサド
カッティングボード
素材:タモ
約15cm×約13cm×厚み約1.3cm、取手約3cm
¥3,800

(08-5)工房イサド
カッティングボード
素材:タモ
約21cm×約9cm×厚み約1.2cm、取手約6cm
¥3,000

塗装とメンテナンスについて:
塗装はウレタンオイル仕上げ。軽い汚れの時は水洗い、あるいは薄めた洗剤でぬるま湯で洗い、早めに水分を拭き取ってください。完全に乾いてから、通気性のある場所で保管してください。表面がパサついてきたら食用オイル(できれば荏油やクルミ油など)を少量刷り込むように塗ってください。水につけっぱなしにしたり、陽のあたる場所に長時間置くことは避けてください。食器洗浄器、電子レンジなどはご使用いただけません。

(09-1)工房イサド
丸コースター
素材:チーク
直径約11cm×厚み約1cm、取手約5cm
¥2,800

(09-2)工房イサド
丸コースター
素材:ケヤキ
直径約12cm×厚み約1cm、取手約5cm
¥3,000

(09-3)工房イサド
丸コースター
素材:タモ
直径約13cm×厚み約1cm、取手約5cm
¥3,200

(09-4)工房イサド
丸コースター
素材:タモ
直径約11.5cm×厚み約1cm、取手約5cm
¥2,800

(09-5)工房イサド
丸コースター
素材:チーク
直径約11cm×厚み約1cm、取手約5cm
¥2,800

塗装とメンテナンスについて:
塗装はウレタンオイル仕上げ。軽い汚れの時は水洗い、あるいは薄めた洗剤でぬるま湯で洗い、早めに水分を拭き取ってください。完全に乾いてから、通気性のある場所で保管してください。表面がパサついてきたら食用オイル(できれば荏油やクルミ油など)を少量刷り込むように塗ってください。水につけっぱなしにしたり、陽のあたる場所に長時間置くことは避けてください。食器洗浄器、電子レンジなどはご使用いただけません。

(10-1)工房イサド
丸コースター
素材:杉
直径約15cm×厚み約1cm、取手約5cm
¥3,000

(10-2)工房イサド
丸コースター
素材:イチョウ
直径約15cm×厚み約1cm、取手約5cm
¥3,000

(10-3)工房イサド
丸コースター
素材:ケヤキ
直径約11cm×厚み約1cm、取手約5cm
¥2,800

(10-4)工房イサド
丸コースター
素材:杉
直径約11cm×厚み約1cm、取手約5cm
¥2,200

(10-5)工房イサド
丸コースター
素材:イチョウ
直径約11cm×厚み約1.2cm、取手約3.5cm
¥2,500

塗装とメンテナンスについて:
塗装はウレタンオイル仕上げ。軽い汚れの時は水洗い、あるいは薄めた洗剤でぬるま湯で洗い、早めに水分を拭き取ってください。完全に乾いてから、通気性のある場所で保管してください。表面がパサついてきたら食用オイル(できれば荏油やクルミ油など)を少量刷り込むように塗ってください。水につけっぱなしにしたり、陽のあたる場所に長時間置くことは避けてください。食器洗浄器、電子レンジなどはご使用いただけません。

(11-1)工房イサド
コースター
素材:タモ
約10.5cm×約10cm×厚み約7mm(取手約2.5cm)
¥2,000

(11-2)工房イサド
コースター
素材:チェリー
約10.5cm×約10cm×厚み約7mm(取手約2.5cm)
¥2,000

(11-3)工房イサド
コースター
素材:松
約10.5cm×約10cm×厚み約7mm(取手約5.5cm)
¥1,800

(11-4)工房イサド
コースター
素材:チーク
約10.5cm×約10cm×厚み約7mm(取手約2.5cm)
¥2,000

塗装とメンテナンスについて:
塗装はウレタンオイル仕上げ。軽い汚れの時は水洗い、あるいは薄めた洗剤でぬるま湯で洗い、早めに水分を拭き取ってください。完全に乾いてから、通気性のある場所で保管してください。表面がパサついてきたら食用オイル(できれば荏油やクルミ油など)を少量刷り込むように塗ってください。水につけっぱなしにしたり、陽のあたる場所に長時間置くことは避けてください。食器洗浄器、電子レンジなどはご使用いただけません。

工房イサド
本田淳さんインタビュー 2.

前回のインタビューで「工房と家を構えたい!」とおっしゃっていましたが、
ついに実現しましたね。

休みになるたびにあちこちまわって、アンテナを張っていました。ここは、空き家になっていた古い農家なんです。納屋が2棟あるうちの1棟は工房で、もう1棟はまだ物置状態ですけど、家具のショールームにしたいと思っています。

以前は仕事場と住まいが別だったので、仕事するときは切り替わる感じがあったんですけど、ここでは完全に一緒。(次男の森彦くんが走り回っているのを見ながら)こういう感じでチョロチョロしてるので(笑)、集中できないことのほうが多くなったんですよね。時間的にも、あんまり遅くまでやらなくなりましたし。逆に言えば、仕事しながら子どもの相手ができる。子どもたちが大きくなったら仕事場にはあまり寄りつかなくなるだろうし、いまの時期は、それでいいのかなと思ってます。

自分ひとりだけの環境で制作したい気持ちもあるんです。かといって、山奥でこもってやるのもどうなんだろう? 雑多なものに触れるなど何か刺激がないと自分のなかに何もなくなっちゃう。それで、都会からほどよい距離を選んで住んでいるんだと思います。

工房ができてしばらくして、震災がありました。

やっと落ち着いて、これからってときでした。我が家も屋根瓦が一部崩れたり、放射能のこともあったりで、しばらくは仕事にあまり集中できなくなってしまって。本当に予期しないことばかりです。

いまは、かみさんと“このまま、ここにいていいんだろうか”と話しあったり、根本的なところで揺れてますね。とはいえ、仕事のことでは先々のスケジュールも入ってきているので、頭のなかが混乱しています。

もう少し身軽ならとも思うけれど、現実にはこれだけの材木や機械、家があるので。いざとなったら、そういうものをばっさり切り捨ててしまうという判断もあるんだろうけど、なにが大事なのかとか、悩みます。
そんな不安もあるけれど、いまもこうして仕事ができていることは、ほんとうにありがたいことだなと思います。

制作のために刺激が必要ということですが、それに関して具体的に教えてください。

わざわざ独立してまでやっているんだから、やっぱり自分にしかつくれないものをつくりたい。“イサド”っていう名前を掲げているのは、誰も見たことのないおもしろいものをつくりだしたいという気持ちあるからです。

ありがちなものをつくるのは、自分には意味がない気がします。そのことはつねに、自分に課しています。

ただ、世の中にないものをつくりだすのはすごい大変なこと。世の中のものをちゃんと見ていなきゃいけないし、時代も感じていなきゃいけない。

だから忙しくても他の人の作品を見にいくようにしたりしています。陶器とかガラスとか鉄とか、木工ではない素材の作家さんから受ける刺激のほうが強いですね。あとは、骨董市に行ってガラクタのなかから素材を探すのも好きです。

小さなスプーンから大きな家具まで、作品は形も目的も幅広いですね。

木でつくれるものだったらなんでもつくりたいという気持ちはあります。ろくろを持ってないので、深い器みたいなものはつくれないですけどね。ろくろだと、それなりのきちんとした形になっちゃうんですよ。

僕は最終的には手で削るので形が歪むんですけど、その微妙な感じが自分らしいかなと思ってます。人間の指先は敏感だから、(見た目でわからなくても)触るとでこぼこを感じたりします。そういうのは機械ではできない、手づくりならではの魅力ですね。

あとは、一点ものというのも僕の好きなところ。同じ木材でもみんな表情が違うので、これをどう組むかって考えるのが楽しいんです。つくっている自分自身が、いちばん楽しんでいるんですよね。

(2011年 冬)

工房イサド
本田淳さんインタビュー 1.

工房イサドの名前の由来を教えてください。

「イサド」というのは宮沢賢治の小編「やまなし」に出てくる架空の地名・場所?です。

「もうねろねろ、遅いぞ。明日イサドへ連れて行かんぞ」

「イサド」ってどんなところだろう……?
楽しいものがあるところ、見たこともない不思議なものがある場所、そんなものを作る場所でありたい、という気持ちから名づけました。

家具作りや木工に興味をもったきっかけは?

パルコ勤務時代にはデザインやアートに触れる機会が多かったのですが、そういった企画などの仕事も、結局は自分の手で何かを生み出しているわけではないので物足りない気持ちがどこかにあったのだと思います。

よく通っていた渋谷の「3・4(サン・シー)」という喫茶店にあった家具がなんだか面白くて、当時はいつか喫茶店やりたいな〜なんて考えていたので、どうせならそこで家具なんかも売れたらいいな〜なんて、気楽に考えていました。

ある日、自分の企画が掲載されている雑誌が手元に届き、パラパラみているうちに「全国の無料で技術が学べる学校一覧」みたいな特集ページがあって、そこで家具作りが学べる職業訓練校のことを知りました。こっそりそのページを切り取って眺めながら、会社辞めて家具を作ろうかな〜と思うようになったわけです。もともとは家具やクラフトなどには全然興味がなかったんです。

古材や、神代ニレなどの素材は
いつもどうやって見つけてきていますか?

古材は、建築の関係の方から解体などの情報を頂いて、タイミングが合えば現場にうかがって取り外して持ってこれるものなどを頂いています。 あとは、日ごろから「ここそろそろ壊しそうだな〜」という感じで目をつけておいて、 事前に飛び込みでお話させていただくことなどもあります。 以前、ちょっと欲張って大ケガをしたことがあるので、無理せず、あまりしゃかりきになって集めるのはやめました。

神代ニレは、以前勤めていた工房でたまたま所有していたので、たまにすこし分けてもらっています。ふだん家具などであまり使わないような珍しい材は、小さくても捨てられません。

ちょっとユーモアがあって、けど、あったかい、
そんな「工房イサド」の独特の世界を形成する上で、
影響を受けた音楽や人、本など、教えてもらえますか?

生まれてから40年。見て聴いて触れてきたものすべてから何らかの影響を受けていると思いますが、そんなこと言っては元も子もないですね(笑)

イサドという名前は宮沢賢治からですが、実は私はそんなに賢治フリークではなく、 作品も最近になって読んだものが多いのです。 ただ、賢治的な世界観(読んでもいないくせに)というか、作品から受けるイメージは すごく好きです。イサドと名づけたのも、そこがどんなところか一切説明がなく、答えがない。そんなふうに読者の想像にゆだねられているところがいいなと。

人が作りだしたものについて。 あまりがつがつとしたデザインのものなどは苦手です。 すこし引いている。いやかなり引いている。客観的なものづくり。音づくり。文章。人生。それでいて熱く人の心をぐっとつかむ。そんなものや音、本、人に惹かれてきましたし、いまも惹かれます。編集されたものなどで、センスの良いものには本当に参ってしまいます。

自然の造形物にも惹かれます。 石ころ、貝、木の実などはウチにゴロゴロしています。 いいトシしてつい拾ってきてしまいます。 動物、昆虫なども好きです。 ウチにはネコ2匹がいます。

古いものも大好きなんですが。 古いものがなんで好きなんだろうと考えると それはたぶん、人が作り出したものがどんどん自然の造形物に近づいていっているから なのかな〜と思います。余計な作為とかが剥がれ落ちていって、素材そのものがあらわになる。

あ、だいぶ質問からずれてますね。

今回お願いしたカッティングボード。
シンプルゆえに作り手のセンスやものづくりの考えがよく見えてくると思うのですが、
素材を前にしたときからできあがるまでの工程(作業についてや内面の動き等)を
教えていただけますか?

上に書いたことの続きになりますが、古いものが好きなので、そういう「かんじ」をなにか木で表現できないかな〜と模索しながらできたのがカッティングボードです。

一枚の木の板があって、木目などのいいところを選びながら切っていくことを「木取り」というのですが、カッティングボードなんかの場合、それがもう仕事のほとんどを占めている。ただし、どのように切り取るかでその人柄が出る。10人いれば、たぶん10人それぞれのボードができると思います。 昔は「木取り」はベテランの仕事だったといわれていますが、その通りで、「木取り」は本当に難しいです。

そして木の表面を削ることで木工の仕事は始まっていくのですが、ある日ふと、その製材された鋸の跡がきれいだな、と思う材があり、削らずにオイルを塗ってみたら、なんともいい感じになりました。でもこの「いい感じ」というのは、自分だけが感じている感覚であって、世の中に普通に出回っている木工品と比べるといま作り出してしまった「コレ」はどうなんだろう?コレ買う人いるかな?という疑問ももちろん生まれました。

客観的な視点を持つことは重要だけれども、ただそれだけでは流行に合わせた臆病なものしか生まれない。客観的にそのものの位置するところをわかりつつ、どこかにその人なりの熱いギリギリの挑戦、みたいなものが感じられてこそ、手にした時にそのドキドキが伝わるのじゃないかな〜と思っています。

こどもが暮らしの中にいるようになってからのもの作り。
何か変わったことはありますか?

夫婦で試行錯誤しながら、仕事も子育てもやってきています。制作に費やせる時間は以前より短くなったりもしていますが、その分こどもと一緒に過ごす時間が多くとれているのでまあいいかなと。

具体的にどう、ということはないのですが、こどもがいる、ということはものづくりのひとつの視点であり、ひとりで作っている頃よりも、なんていうか、考え方の幅みたいなものが広がったような気はします。

これからやりたいこと、作っていきたいものなど、
教えてください。

先日某所で、60歳になられた細野晴臣さんのライブを見たのですが、ますます音楽を楽しんでいる感じがして、素敵でした。私も60歳になったら、ますます木工を楽しんでいるだろうか、なんてことを考えました。

もうひたすら作ることだけに没頭したい!という欲求と、別にがんばって作らなくてもいいんじゃない?という誘惑に挟まれながら、ふらふらと流されていきたいですね(本音)。

現実的には、工房と家をどこかに自前で構えたい、というのが当面の課題です。
作っていきたいものは……ヒミツです!

(2008年 夏)

工房イサド
本田淳(ほんだあつし)
1968年東京生まれ。(株)パルコ勤務の後、家具作りに興味を持ち、職業訓練校・木工房を経て2003年に独立。新材・古材・廃材の別なく、あらゆる木でものを作ることに喜びを感じています。
工房イサド