工房イサドの“杉のパントレイ”

杉のパントレイです。
前回は節のあるものをご案内しましたが
今回は節のないものです。
節があると力強い感じですが、節のない杉も
上品な雰囲気でいいものです。

パントレイといってますが、もちろんパンだけでなく
いろいろなものを載せられます。
杉は軽いのが特徴なので、毎日の生活のなかでひょいひょいと
気軽に使えると思います。

我が家では毎朝のトーストをのせて、楽しんで使っています。

工房イサド 本田 淳

工房イサドの“杉のパントレイ”、ご購入はこちらから

(1)長さ45cm ×幅16cm×厚み1.5cm¥3,780
買い物かごに入れる
(2)長さ45cm ×幅16cm×厚み1.5cm¥3,780
買い物かごに入れる
(3)長さ40cm ×幅13.5cm×厚み1.6cm¥3,570
買い物かごに入れる
(4)長さ40cm ×幅13.5cm×厚み1.6cm¥3,570
買い物かごに入れる
(5)長さ40cm ×幅13.5cm×厚み1.6cm¥3,570
買い物かごに入れる
(6)長さ40cm ×幅16.5cm×厚み1.5cm¥3,675
買い物かごに入れる
(7)長さ40cm ×幅16.5cm×厚み1.5cm¥3,675
買い物かごに入れる
(8)長さ40cm ×幅16.5cm×厚み1.5cm¥3,675
買い物かごに入れる
(9)長さ40cm ×幅16.5cm×厚み1.5cm¥3,675
買い物かごに入れる
(10)長さ40cm ×幅15cm×厚み1.6cm¥3,570
買い物かごに入れる
素材:杉
塗装とメンテナンスについて:
塗装は固まるタイプのオイル(ウレタンオイル)を使用しています。植物オイル(ひまし油)にウレタンを配合したもので、植物オイルのみよりも耐水性があり、ウレタン塗装に比べて塗膜がほとんどなくテカテカした感じがありません。
メンテナンスとしては、パサパサしてきたら植物性オイル(乾性油)を塗ってください。オリーブオイルなどの不乾性油でもあまり塗りすぎず、きちんと拭き取れば問題ありません。
インタビューもお楽しみください

工房イサドの名前の由来を教えてください。

「イサド」というのは宮沢賢治の小編「やまなし」に出てくる架空の地名・場所?です。

「もうねろねろ、遅いぞ。明日イサドへ連れて行かんぞ」

「イサド」ってどんなところだろう……?
楽しいものがあるところ、見たこともない不思議なものがある場所、そんなものを作る場所でありたい、という気持ちから名づけました。

家具作りや木工に興味をもったきっかけは?

パルコ勤務時代にはデザインやアートに触れる機会が多かったのですが、そういった企画などの仕事も、結局は自分の手で何かを生み出しているわけではないので物足りない気持ちがどこかにあったのだと思います。

よく通っていた渋谷の「3・4(サン・シー)」という喫茶店にあった家具がなんだか面白くて、当時はいつか喫茶店やりたいな〜なんて考えていたので、どうせならそこで家具なんかも売れたらいいな〜なんて、気楽に考えていました。

ある日、自分の企画が掲載されている雑誌が手元に届き、パラパラみているうちに「全国の無料で技術が学べる学校一覧」みたいな特集ページがあって、そこで家具作りが学べる職業訓練校のことを知りました。こっそりそのページを切り取って眺めながら、会社辞めて家具を作ろうかな〜と思うようになったわけです。もともとは家具やクラフトなどには全然興味がなかったんです。

古材や、神代ニレなどの素材は
いつもどうやって見つけてきていますか?

古材は、建築の関係の方から解体などの情報を頂いて、タイミングが合えば現場にうかがって取り外して持ってこれるものなどを頂いています。 あとは、日ごろから「ここそろそろ壊しそうだな〜」という感じで目をつけておいて、 事前に飛び込みでお話させていただくことなどもあります。 以前、ちょっと欲張って大ケガをしたことがあるので、無理せず、あまりしゃかりきになって集めるのはやめました。

神代ニレは、以前勤めていた工房でたまたま所有していたので、たまにすこし分けてもらっています。ふだん家具などであまり使わないような珍しい材は、小さくても捨てられません。

ちょっとユーモアがあって、けど、あったかい、
そんな「工房イサド」の独特の世界を形成する上で、
影響を受けた音楽や人、本など、教えてもらえますか?

生まれてから40年。見て聴いて触れてきたものすべてから何らかの影響を受けていると思いますが、そんなこと言っては元も子もないですね(笑)

イサドという名前は宮沢賢治からですが、実は私はそんなに賢治フリークではなく、 作品も最近になって読んだものが多いのです。 ただ、賢治的な世界観(読んでもいないくせに)というか、作品から受けるイメージは すごく好きです。イサドと名づけたのも、そこがどんなところか一切説明がなく、答えがない。そんなふうに読者の想像にゆだねられているところがいいなと。

人が作りだしたものについて。 あまりがつがつとしたデザインのものなどは苦手です。 すこし引いている。いやかなり引いている。客観的なものづくり。音づくり。文章。人生。それでいて熱く人の心をぐっとつかむ。そんなものや音、本、人に惹かれてきましたし、いまも惹かれます。編集されたものなどで、センスの良いものには本当に参ってしまいます。

自然の造形物にも惹かれます。 石ころ、貝、木の実などはウチにゴロゴロしています。 いいトシしてつい拾ってきてしまいます。 動物、昆虫なども好きです。 ウチにはネコ2匹がいます。

古いものも大好きなんですが。 古いものがなんで好きなんだろうと考えると それはたぶん、人が作り出したものがどんどん自然の造形物に近づいていっているから なのかな〜と思います。余計な作為とかが剥がれ落ちていって、素材そのものがあらわになる。

あ、だいぶ質問からずれてますね。

今回お願いしたカッティングボード。
シンプルゆえに作り手のセンスやものづくりの考えが
よく見えてくるなと思うのですが、
素材を前にしたときからできあがるまでの工程
(作業についてや内面の動き等)を教えていただけますか?

上に書いたことの続きになりますが、古いものが好きなので、そういう「かんじ」をなにか木で表現できないかな〜と模索しながらできたのがカッティングボードです。

一枚の木の板があって、木目などのいいところを選びながら切っていくことを「木取り」というのですが、カッティングボードなんかの場合、それがもう仕事のほとんどを占めている。ただし、どのように切り取るかでその人柄が出る。10人いれば、たぶん10人それぞれのボードができると思います。 昔は「木取り」はベテランの仕事だったといわれていますが、その通りで、「木取り」は本当に難しいです。

そして木の表面を削ることで木工の仕事は始まっていくのですが、ある日ふと、その製材された鋸の跡がきれいだな、と思う材があり、削らずにオイルを塗ってみたら、なんともいい感じになりました。でもこの「いい感じ」というのは、自分だけが感じている感覚であって、世の中に普通に出回っている木工品と比べるといま作り出してしまった「コレ」はどうなんだろう?コレ買う人いるかな?という疑問ももちろん生まれました。

客観的な視点を持つことは重要だけれども、ただそれだけでは流行に合わせた臆病なものしか生まれない。客観的にそのものの位置するところをわかりつつ、どこかにその人なりの熱いギリギリの挑戦、みたいなものが感じられてこそ、手にした時にそのドキドキが伝わるのじゃないかな〜と思っています。

こどもが暮らしの中にいるようになってからのもの作り。
何か変わったことはありますか?

夫婦で試行錯誤しながら、仕事も子育てもやってきています。制作に費やせる時間は以前より短くなったりもしていますが、その分こどもと一緒に過ごす時間が多くとれているのでまあいいかなと。

具体的にどう、ということはないのですが、こどもがいる、ということはものづくりのひとつの視点であり、ひとりで作っている頃よりも、なんていうか、考え方の幅みたいなものが広がったような気はします。

これからやりたいこと、作っていきたいものなど、
教えてください。

先日某所で、60歳になられた細野晴臣さんのライブを見たのですが、ますます音楽を楽しんでいる感じがして、素敵でした。 私も60歳になったら、ますます木工を楽しんでいるだろうか、なんてことを考えました。

もうひたすら作ることだけに没頭したい!という欲求と、別にがんばって作らなくてもいいんじゃない?という誘惑に挟まれながら、ふらふらと流されていきたいですね(本音)。

現実的には、工房と家をどこかに自前で構えたい、というのが当面の課題です。
作っていきたいものは……ヒミツです!

工房イサド
本田淳(ほんだあつし)
1968年東京生まれ。(株)パルコ勤務の後、家具作りに興味を持ち、職業訓練校・木工房を経て2003年に独立。新材・古材・廃材の別なく、あらゆる木でものを作ることに喜びを感じています。
工房イサド