種と旅と at くらすこと

※こちらのイベントは終了しました。

種とその多様性を考え、それぞれの土地の在来種を味わう9日間のイベント「種と旅と」。
有機農業者が集まる土地、長崎雲仙で”繋げる場”を営むオーガニック直売所タネトと、旅する八百屋ミコト屋が企画し、全国各地で様々な催しが12月12日から20日までの期間に開催されます。

普段何気なくスーパーで買っている野菜、そのほとんどは、大量生産に都合がいいように品種改良されたF1種。F1種は、1度収穫したらそこまでで、農家は種を買い続けなければいけません。それに対して、昔から種をつなぎ、受け継がれてきた野菜を、在来種、古来種野菜といいます。

多種多様な形、味わいを持つ在来種、古来種の野菜は、種をつないでいかなければ、そこで途絶えてしまいます。その存在をまず知る。育てている人たちのことを知る。そして何より、おいしく食べることが、この豊かでおいしい野菜を次の世代へと届ける一助となります。

そんな種のこと、農のこと、食べることを共に考えるイベント「種と旅と」に、いつもくらすことのカフェで提供する野菜を届けてくださる八百屋の金子商店さんと一緒に、くらすことも参加します。

くらすことでは、平尾のカフェにて在来種のお野菜を使ったお弁当やスープの販売、大分まめのもんやさんのおやつ販売、そして、八百屋の金子商店さんの在来種の野菜販売を行います。遠方で参加できない方のために、金子商店さんの在来種野菜を含む野菜の詰め合わせを、オンラインストアでも販売します。

普段から野菜に関心がある方は、おいしい旬の在来種野菜を見つけ、その多様な味わい方を楽しむ機会に。在来種野菜に馴染みのない方は、野菜がごちそうになる、その最初の気づきの機会に。食べて、買って、語らって、くらすことの「種と旅と」を、ぜひ一緒に楽しみましょう!

種と旅と Web
種と旅と Instagram

くらすことが考えた、在来種のお野菜を使ったお弁当とスープが登場!

「ごはんとおやつ、雑貨の店 くらすこと」(福岡市中央区平尾)にて、八百屋の金子商店さんに届けていただいた池松自然農園や岩崎農園のお野菜をふんだんに使った「くらすことの在来種野菜弁当」を期間限定で販売します。

お弁当に加えて、池松自然農園の在来種のかぶを使ったポタージュもご用意します。

それぞれの野菜の味わいを感じて、楽しんで。調理の参考にもしていただければうれしいです。気になったお野菜は、当日くらすこと1階入り口前にて金子商店さんの野菜販売もありますので、ぜひお買い求めください。

くらすことスペシャルメニュー

※現在は販売していません。

くらすことの在来種野菜弁当(1,000円+税)
・メイン
秋鮭の塩焼き or 車麩の唐揚げ
・おかず
かぶ塩麹漬け(池松農園)/花芯白菜(池松農園)と赤水菜の胡麻和え(岩崎農園)/春菊の塩茹で(池松農園)/厚焼き卵/さつまいものレモン煮/いろいろお豆の出汁醤油浸し/紫キャベツのクミン炒め

〈 お弁当の予約販売について 〉

「くらすことの在来種弁当」は当日店頭販売分もございますが、数に限りがありますので、受け取り希望日の前日までにご予約いただけると確実です。

・お渡し日
12月18日(金)、19日(土)11時半〜17時
・お渡し場所
ごはんとおやつ、雑貨の店 くらすこと(福岡市中央区平尾1-11-21-2F)
・予約受付期間
12月18日(金)17時まで受付
・予約方法
お電話にて承ります。 Tel 092-791-9696(10時〜17時)
※お弁当は店内でもお召し上がりいただけます。(1オーダーをお願いしております。)

● 池松農園の在来種のかぶのポタージュ(360円+税)
池松農園の在来種のかぶを使ったポタージュ。強い味わいを感じる赤カブを玉ねぎとともに煮込み、村山乳業さんの牛乳を加えてポタージュにし、仕上げに赤カブのすり流しを水玉模様にトッピング。優しい味わいの中に、ほんのりと辛みや甘みを感じしていただける、今だけの旬の味わいをサクサクの塩パイとともにお楽しみください。スープはテイクアウトも可能です。

・提供期間
12月18日(金)〜

まめのもんやのおやつ販売

大分県杵築市でカフェを営み、季節の素材を使った食事やお菓子を作る”まめのもんや”さん。「種と旅と」の参加店でもあるまめのもんやさんの、大分県産の在来種の大豆を使った炒り豆のキャラメリゼや、米粉のクッキーなど、素材のおいしさを生かしたおかしがくらすことの店頭に並びます。

2018年11月より、大分県の国東半島中心部に位置する杵築市大田に店舗を構え、カフェ営業中。玄米おにぎりと季節の素材を使ったお食事(予約制)、おとうふや豆乳を使ったデザートメニューなどを提供する。
インスタグラム

まめのもんやのおやつ販売

・販売日
12月18日(金)より販売開始 ※なくなり次第終了→終了しました。
・販売場所
ごはんとおやつ、雑貨の店 くらすこと(福岡市中央区平尾1-11-21-2F)

「はじめて野菜がごちそうに思えた」
福岡が誇るこだわりの八百屋、
金子商店の野菜を全国にお届けします!

福岡で、在来、種取り農家さんなどの野菜を扱う金子商店さん。くらすことでも定期的に野菜販売をしていただいている金子商店さんによる、九州の農家さんが育てる在来種野菜を中心とした野菜セットをオンラインストアで販売します。

金子商店さんの野菜は、塩で揉むだけ、オイルで焼き塩をふるだけで、野菜ってこんなにおいしいんだと、それだけで満足するような野菜ばかり。いつもは店頭での販売が主ですが、今回のイベントに合わせ、特別にオススメ冬野菜のセットを作っていただきました!

お届けする野菜は、在来種の芥屋かぶや水菜、にんじんなど、8〜9種類。収穫状況に応じて金子商店さんにセレクトしていただきますので、どうぞお楽しみに!

今回もうひとつご用意したのが、金子商店さんで野菜と一緒に定番商品として販売されている中村農園の「米みそ」。除草剤・農薬・化学肥料を一切使用せず、無農薬で栽培したお米と大豆、自然塩だけで3年間低温熟成させた、奥深いコクと甘みがある味噌です。お味噌汁はもちろん、生野菜につけて食べるのもおすすめ。

遠方の方、普段在来種野菜が手に入る場所が近くにないという方も、この機会にぜひ在来種野菜を食卓で味わってみてください。

手と目をかけたおいしい野菜を、食卓に。
野菜がごちそうになる、金子商店の在来種野菜セット

● 作る人
池松自然農園、中村農園、田中たねの農園、岩崎農園、久木田農園

● 野菜
芥屋かぶ(池松自然農園)/からし菜/水菜/にんじん(田中たねの農園)/ほうれん草(久留米・中村農園)/さつまいも(久木田農園)/おたふく春菊(池松自然農園)など、8〜9種類

● 届ける人
金子商店(八百屋)、くらすこと(販売)

※受付終了しました

金子商店の野菜の店頭販売

九州のものを中心に、種採り野菜、自然栽培や減農薬の野菜、果物など、すべて直接作り手の農家さんから仕入れた、その時期だけの野菜がくらすことにやってきます。ぜひ、手と目をかけられたおいしい野菜を、日々の食卓に。おいしい食べ方も、金子さんに聞いてみてくださいね。

・販売日時
12月19日(土) 12:00〜15:00頃
・場所
ごはんとおやつ、雑貨の店 くらすこと 1階入り口前

くらすことでは、普段から不定期で金子商店の野菜販売を行なっています。
開催日は、くらすことのインスタグラムWebサイトでお知らせしています。

野菜のおすすめの食べ方

「おいしい野菜は料理人泣かせ。塩振るだけでおいしい!」という金子さん。
おすすめの食べ方は、なるべく”シンプル”に。オリーブオイルで焼いて塩をするだけで、その野菜が持つ特徴や味わいを感じられ、野菜が主役になるくらいおいしくお召し上がりいただけます。

「在来種の野菜を食べることが普通になってくると、特別じゃなくなる。特別視しないで、その”普通”、というのが、いいと思います。種を繋いでいくことに関しても、特別な気持ちより、いいな、と思う人が入ってきてくれたら。」(金子さん)

金子商店
様々な職を経て、2016年6月に金子商店として独立。 日本の種採り農家さんの野菜を中心に天然キノコや山菜などの特殊食材の卸し、販売をしています。ごはんとおやつ、雑貨の店 くらすこと1階入り口前にて、毎月、野菜販売を行なっています。
インスタグラム

Q.金子商店を始められた経緯を教えてください。
島原半島の田舎出身で、山も海もすぐ近くにあり、常に新鮮なものが食べられる環境で育ちました。様々な職を経て、さて、何をしようかと考えた時に野菜の作り手か売り手になるかで迷ったのですが、現状、農家さんが野菜をこだわって作っても、市場などに出すとなかなかちゃんと評価されない。どんな思いをもって農家さんが作っているのか、きちんと伝えられたらなと思って、八百屋になることにしました。

Q.取り扱う野菜の基準は?
その野菜がおいしいのはもちろんなんですが、作っている人と会って、その人を応援したいとおもうかどうかが一番大きいです。
具体的な基準としては、できれば無農薬のもの。肥料も、なるべく自分で作ったぼかしなど、植物系のものをとおもっていますが、減農薬のものも中にはあります。種採りの在来種の野菜も多くあります。

そもそも、種採り野菜って何?
現在、日本で流通する種、野菜のほとんどは、消費者の嗜好や流通、大量生産に都合がいいように品種改良された、F1種がほとんど。収穫は一度だけの1代限りで終わるF1種の特性から、種を採取しても、その野菜のもつ特性は引き継がれず、農家さんは種を買い続けないといけません。昔ながらの在来種、古来種は、種をつないでいかなければそこで終わり在来種は、ひとの手から手へ、長い年月をかけ種を受け継ぎ、大根一つをとっても、日本には100種類にも及ぶ種類の大根があると言われます。そのひとつひとつにはいろいろな色や形、多種多様な甘みや苦味など、奥深い味わいがあり、食卓にのぼるさまざまな野菜を通し、わたしたちは複雑で豊かな味覚を得てきたのですが、そんな野菜たちが、日々の食卓にのぼることは、年々、難しくなってきているのが現状です。

Q.どんな食材が並びますか?
野菜、果物、天然の山菜やきのこ。塩、オリーブオイル、お味噌などです。

Q.作り手の農家側に、歩み寄った八百屋。
九州では、大きな台風などが最近続いていますが、例えば、大雨のあとなど、ネギなんかは倒れてダメになっている場合が多いんですが、そういうことも理解して、発注をする。生産者にかなり歩み寄った八百屋だと思いね。
最近、天然のきのこなどにも力を入れていて、山に入る人が年々少なくなっているんです。
当たり前ですが、天然のものは自然環境に左右されるので、天候や自然のことを理解しないといけないし、
それを理解した上で仕入れる八百屋がいないと続いていかない。
食べてくれる人たちが、そういうことも理解して食べてくれると、さらに良い循環ができるんじゃないかなって思います。

Q.長崎・雲仙の種採り名人、岩崎政利さんのお野菜もお取り扱いされているようですが。
岩崎さんのところの種採りの勉強会に参加しています。
収穫や農作業の手伝いなどして種採りについて学ぶんですが、技術的なことは、数回足を運べば理解できる。
ただ、作業の合間に、
長年、種採りをしてきたひとにしわからない哲学的なことを、
ポロっと話しをしてくれるんです。
仰々しく勉強ということではなくて、そんな言葉を、
ちゃんと聞いておきたいと思っています。