初女さん、ありがとうございました。

2月1日、多くの人を分け隔てなく受け入れ、青森県岩木山麓でおむすびや一緒に食べることをとおして、人々を癒してこられた佐藤初女さんが、天に還られました。わたしが12年前、くらすことの活動をはじめたのは、初女さんの存在がきっかけです。初女さんのような存在にはすぐにはなれないけれど、今すぐ自分ができることで、はじめの一歩を踏み出せることはないだろうかと、スタートしたのが「くらすこと」のはじまりでした

震災があって、生きていくことを支える根底がグラグラと揺らいでいた2011年。これから歩いていくべき道の光を指し示してくれるような集まりをと、アノニマ・スタジオさんと、「“くらすこと”のひろば」というイベントを開催しました。

1回めに呼吸法の加藤俊朗先生。そして2回めに、念願叶って初女さんのおむすびの講習会を開催できたこと。
いまでもあの時感じた、初女さんのやわらかなあたたかさを、すぐに思い出すことができます。

初女さんがいなくなっても、その光はわたしたちを照らし続け、道しるべとして、こっちだよ、それでいいよと、導いてくださっているような気がします。初女さん、ありがとうございました。初女さんの足元にも及ばないけれど、それでも一歩一歩、導いてくださった道を、歩いていこうと思います。

くらすこと 藤田ゆみ