かえる食堂・松本朱希子さんの子育てと手づくりのたのしみ「はじめてのパーティー その2」

お話・おやつ かえる食堂・松本朱希子

季節の食材を使って丁寧につくる料理やお菓子が人気のかえる食堂・松本朱希子さん。
「はじめての子育ては大変なこともあるけれど、たのしい」と言います。
この連載では、松本さんが娘さんのために、そして自分のたのしみのために、手づくりしたものを紹介します。

 

はじめてのパーティー
— その2 子どもと一緒にごちそうづくり篇 —

誕生日祝いに、季節の行事……子どもが主役のパーティーは おともだちを招いて、にぎやかに。

部屋の飾りつけやごちそうづくりなどの準備を子どもと一緒にすれば、 いっそう、たのしいパーティーになりそうです。

子どもと一緒に
ホットサンドづくり

「パーティーの準備はやることがたくさんあるので、 料理は簡単にできて、子どもがよろこんでくれるものがいいですよね」。

松本さんが提案してくれたのは、手軽にさっとつくれるホットサンド。いつもよりゆっくりできる週末の朝の食卓に、登場することが増えたメニューです。

「娘はパンに具材をのせたりしてくれます。できたてを見て、うれしそうにして。自分でつくると、いつもよりたくさん食べてくれます」

パーティーのために、いつもより具の種類を増やし、 甘い味のものも準備して、特別なホットサンドにしてくれました。

◎ソーセージとツナのホットサンド

〈材料〉食パン1斤分(8枚切)

  • ミニトマト … 5〜6個
  • じゃがいも … 中1個
  • にんじん … 1/2本
  • マッシュルーム … 5〜6個
  • ベビーリーフ(お好みでサラダホウレンソウやスプラウトでも)… ふわっと軽くひとつかみ
  • ソーセージ…5〜6本
  • ツナ(小缶70g)… 1個
  • ウズラ卵 … 4個
  • チーズ(溶けるシュレットタイプ)… 60g
  • 塩 … 軽くひとつまみ
  • オリーブ油 … 適宜
  • マヨネーズ … 小さじ2
  • 塩 … 適量
  • こしょう … 適量
  • バター … 適量
    *室温に出しておく。
  • ケチャップ … 適宜
  • 食パン … 1斤(8枚切り)

〈つくり方〉

  1. ミニトマトは5mm幅くらいにスライスする。じゃがいもは半分に切ったら塩少々をふり、串がすっと入るまで蒸して(または電子レンジで加熱)皮をむいて棒状に切る。にんじんは千切りに。マッシュルームは5mm幅くらいにスライス。ソーセージは3〜4ミリ幅くらいの輪切りにする。
  2. 火にかけたフライパンにオリーブ油をひき、1のじゃがいも、にんじん、マッシュルームは塩、こしょうを少々ふり、ソーセージはそのままで、順にそれぞれ炒める(同じフライパンでOK)。
    *マッシュルームはあまり動かさないようにして炒めると水分が出にくい。
    *にんじんは、途中で水を大さじ2ほど加えて炒めると、やわらかくなってちいさい子どもも食べやすくなる。
  3. ツナは油を軽くきり、マヨネーズと塩ひとつまみとコショウ少々を混ぜる。
  4. パン2枚の片面にそれぞれバターを塗り、1枚の上に好みの野菜と、ウインナーかツナをのせ、ウインナーの場合はケチャップをかける。

「うずらの卵は、ちいさめの器に割っておき、子どもにのせてもらいます。ウィンナーも輪切りにしておくと、ちいさな子どもものせやすいですよ」(松本さん)

  1. 4の具材の中央部を少しくぼませて、器に割り入れたウズラ卵をのせる。全体にチーズをふりかけたら、もう1枚のパンで挟む。
    *具が多すぎると、焼いている間にパンの隙間からチーズなどが溶け出てしまうので注意。
  2. ホットサンドメーカーの天板にうすくバターを塗り、4のパンをのせて加熱する。両面香ばしい焼き色がついたらできあがり。
    *加熱時間は使用するホットサンドメーカーに従う。
    *直火で焼くホットサンド機の場合は、中弱火で片面3分弱くらいずつ焼く。慣れないうちは、ときどき焼き色を見る。
  3. 三角形になるように4等分にカットする。

 

◎フルーツとチーズのホットサンド

〈材料〉食パン1斤分(8枚切)

  • みかん … 3個
  • 苺 … 4〜5個
  • バナナ … 1本
  • クリームチーズ … 80g
  • 食パン … 1斤(8枚切り)
  • バター … 適量 
    *バターは室温に出しておく
  • メープルシロップ … 適量

〈つくり方〉

  1. みかんは皮をむき、薄皮ごと5~6mm幅の輪切りにする。苺はへたを落とし、3mm幅くらいに縦にスライス。バナナは皮をむいて筋を取り、5mm幅くらいの輪切りにする。クリームチーズは、7~8mm幅の角切りにする。
    *クリームチーズは常温になるとやわらかくなってしまうので、冷たいうちが切りやすい。
  2. パン2枚の片面にそれぞれバターを塗り、1枚に1のフルーツをのせ、クリームチーズをちらしてさらにフルーツをのせる(フルーツでクリームチーズを挟むようにする)。
  3. ソーセージとツナのホットサンドと同じように焼く。
  4. 三角形になるように4等分にカットしてお皿にのせたら、メープルシロップをまわしかける。

 

季節のくだもので
フルーツポンチ

「私もちいさい頃、誕生日会のときによくフルーツポンチをつくってもらいました。娘はまだ炭酸は飲めないので、果汁100%のストレートジュースに 季節のくだものを入れました。それだけだと少しものたらなく感じたので、牛乳寒天を少し甘めにつくって加えてみたらバランスがぐっとよくなりました」

〈材料〉ジュース1ℓ分

  • いちご … 10個くらい
  • りんご … 小1個
  • ぶどう(種なしで皮ごと食べられるもの)… 20粒くらい
  • りんごジュース(果汁100%ストレートジュース)… 1ℓ
    *くだものは、その時期の旬のものや子どもが好きなもので。メロンやすいかは丸くくり抜くと、見た目もたのしくなる。

牛乳寒天(つくりやすい分量)

  • 水 … 150cc
  • 牛乳 … 150cc
  • 粉寒天 … 2g
  • 甜菜糖 … 30g(今回は粉末タイプを使用)
    *きび砂糖など好みの砂糖でよい。

〈つくり方〉

牛乳寒天をつくる

  1. 小鍋に水と粉寒天を入れ、木べらなどで混ぜながら中火にかける。沸騰したら、ふきこぼれない火加減で3分ほど混ぜながら煮る。
  2. 砂糖を加えて混ぜ、溶けたら牛乳を加えて混ぜる。ひと呼吸おいて火を止める。
  3. 流し缶など耐熱の器に注ぎ、粗熱が取れたらラップをかけて冷蔵庫で冷やし固める。

フルーツポンチをつくる

  1. いちごはへたを落とし、縦4等分に切る(大粒のものは6等分)。りんごは皮をむいて芯を除き、1.5cmくらいの角切りにする。ぶどうは横半分に切る。牛乳寒天は器から出して1.5cmくらいの角切りにする。
  2. 大きめのガラス器にリンゴジュースを注ぎ、1のフルーツと牛乳寒を入れる。
  3. レードルなどを使って、器に取り分ける。

牛乳寒天入りのフルーツポンチは、ゆずちゃんも松本さんもお気に入り。
「娘には、カットしたくだものを入れてもらったり、器にジュースを注いでもらったりしました。もう少し大きくなったら、くだものを切ってもらおうと思っています」

 

この1年の
とっておきの笑顔を飾る

松本さんの子どもの頃のパーティーの思い出は……?
「私は5月生まれなので、誕生日のお祝いには毎年、母がいちごケーキを手づくりしてくれました。ケーキにろうそくを立ててお祝いするのは、いくつになっても好きですね」

昨年、秋にはゆずちゃん2歳の誕生日を家族でお祝いしました。
1歳のときから、その1年のゆずちゃんの写真のなかから、とっておきの1枚を選んで、写真立てに入れることにしています。

「私や夫が撮った写真のなかから『いい笑顔だな』と思うものを選んでいます。1年はあっという間ですが、ゆっくり振り返ることができますね。私と夫がそれぞれ娘にあてて書いた手紙も写真たてに入れているんです」

これを毎年続け、いつかゆずちゃんに渡そうと考えています。

「誕生日祝いは、子育てを振り返る機会でもありますね。大変だったことも含めて、親としても学ぶことがあってたのしかった、と思えます」

今回紹介した飾りつけや料理のアイデアは、 ゆずちゃんの日常のようすや、夢中になっていることにヒントがありました。

「子どもと一緒に手を動かすと 大人の予想を超えて、さらによくなることがありますね。そうしたことが、より思い出に残る気がしています。
娘はできることが日々、増えています。 大人のやることを手伝ってもらうこともあります。ひとりでできることは、親は手を出さずなるべく見守っていたい。『まだ、無理かな』と思うようなことも、興味をもったらやらせてあげたいですね」

松本朱希子
料理家。京都の大学在学中に料理研究家のアシスタントを経験し、モーネ工房で暮らしまわりについて学ぶ。工房でランチをつくったことがきっかけとなり「かえる食堂」をスタート。広島の実家から届く野菜や食材を使い、季節を感じる料理を提案している。
www.kaeru-shokudou.com

撮影・森本菜穂子
編集・天田 泉

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