絵のある向こう側
杉本さなえ

遠い何処かの国の物語をみているような、
女性や男性、楽器、動物などを墨と朱で彩った絵。
眺めているだけで、思わず空想の世界にいざなってくれる。
作者は、くらすことギャラリーで展覧会を開催した杉本さなえ。
彼女の世界をもっと多くの人に見てもらいたいという思いで、
3回にわたって、それぞれにテーマをもうけたウェブギャラリーをオープンします。

杉本 さなえ
sanae sugimoto

主に、墨汁の墨と朱色の2色のみを使い絵を描く。
パッケージ、ロゴ、雑誌、 ウェブ等のイラストを手がける。
定期的に個展、グループ展、 企画展出品などで作品を発表。
WEB
Instagram

第一回

スカートって夢がある…というより、スカートが夢を見るのだろうか
衣服のなかで、いちばん動きが表現されるのはスカートだと思う。
歩く、座る、横たわる、振り返る、走る…そして風がふく…そのたびに
スカートは形を変えて、シワを変えて、プリーツをなびかせ、常に動く。

そのうえ、スカートは空間まで持っている。
丈が長いほど、膨らみが大きいほど、スカートのなかには大きな世界が
できる。そこに何があるのだろう?
身につけている本人さえ、
預かり知らないことではないかしらと考えたりする。

まるで、スカートは独立したひとつの何かのよう。
着ているものの身体やこころの動きを機微に表しながら
謎めいた深い領域も持っている。とても女のひとにふさわしい衣服。

きっと、スカートは夢を見る。
そして着ているものにその夢を見せる。

わたし自身は、スカートを1着しか持っていない。
わたしがさまざまなスカートを描くのは、
墨と朱色の2色しか使わないこの描き方で、
ともすれば単調になりがちな画面に、
リズムと奥行を出すことができるから。
スカートを墨か朱色の背景にして、
紙の色を抜き出して、描けるようにするため。

そんな、とても現実的な理由で、わたしは描く。
そこに何を描くかは、たぶんスカートが決めてる。

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