本灯社イベント
永井玲衣さんと哲学対話 in 福岡
[お話会と哲学対話]
(5/27追記)第一部、第二部ともに満席となりました!
『水中の哲学者たち』(晶文社)の著者・永井玲衣さんと、
ここ福岡で哲学対話を開きます。
哲学…?ソクラテス?プラトン?
自分の日常とは遠くにあって難しい高尚なものを想像する方も多いかもしれません。
永井さんは、学校、書店、市民運動の場、はたまたラジオ番組といったあらゆる場所で哲学対話を開いてこられました。著書には、その場に集った人たちが“問い”を囲み、対話する姿が綴られています。そこに書かれているのは、「わからない」と言い合うことができる場で、話をしているのも選ばれた特別な人たちというわけではありません。中心に据えられている問いは、日々抱いている感情や疑問を種として生まれたものです。
だれもが参加できる開かれた場としての哲学対話を、暮らしをテーマにしているふたつの本屋で開きます。これまで、哲学と呼んでいなかったかもしれないあれこれも持ち寄って、わたしの暮らしと哲学が結びつく時間をともに過ごしみませんか。
── 世界に根ざしながら世界を見つめて考えることを、わたしは手のひらサイズの哲学と呼ぶ。それは、空高く飛翔し、高みから世界を細断し、整然とまとめあげるような大哲学ではない。なんだかどうもわかりにくく、今にも消えそうな何かであり、あいまいで、とらえどころがなく、過去と現在を行き来し、うねうねとした意識の流れが、そのままもつれた考えに反映されるような、そして寝ぼけた頭で世界に戻ってくるときのような、そんな哲学だ。
(『水中の哲学者たち』まえがきより)
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第一部
永井玲衣さんお話会
11:00-12:30/定員20名
第1部のお話会では、永井さんの主な活動のひとつである「哲学対話」について、哲学対話とはどういうものなのか?そもそも哲学とは?対話とは?というところから、永井さんが哲学対話を続けながら考えてきたことや、哲学があつかう「わからなさ」について、争いや暴力とは真逆の、他者へのアプローチである対話について、永井さんにお話していただきます。
哲学は、世の中のあらゆるものごとを「なんで?」と問う学問です。「わからなさ」を取り扱う哲学について知ることは、私たちが日々の暮らしの中で出会う困りごとへの向き合い方にあらたな視点をさずけてくれますし、対話の場で求められる「自分の言葉で話す/人の話をよくきく」という態度は、「私を、他者を、まずはそのまま受け入れる」「相容れないまま、共にある」という他者や自分自身との関わり方を見せてくれて、「言いたいことがうまく言えない」「人と話すことが怖いな、苦手だな」と思っている人にこそ知ってほしい内容です。
永井さんに直接お話が聴けるこの機会に、ぜひご参加ください。
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第二部
哲学対話
14:00-16:00/定員10名
「哲学対話」とは、簡単には答えが出ない哲学的なテーマについて、他者と一緒にじっくり考え、聴き合うこと。永井さんはこれまで、小学校や公民館、会社、お寺など全国さまざまな場所で、小学生から大人までのさまざまな人と、「わからないこと」を真ん中に置いて、共に考える対話の場を開いてきました。
日々の暮らしの中にも、「問い」の種はたくさん転がっています。日頃から疑問に思っていること、気になることを、一緒に考えてみませんか?
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催し | 永井玲衣さんと哲学対話 in 福岡 |
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開催日 | 2024年6月9日(日) |
会場 |
ギャラリーグレープフルーツジュース |
第一部 | 永井玲衣さんお話会→満席となりました(5/27追記) 開催時間:11:00-12:30(10:45受付開始) 参加費:2000円 定員:20名 |
第二部 | 哲学対話→満席となりました(5/21追記) 開催時間:14:00-16:00(13:45受付開始) 参加費:2000円 定員:10名 |
問い合わせ | 本灯社 メール:books@kurasukoto.com 電話:092-401-1606 |
※第一部と第二部、それぞれお申し込みを受け付けます。
※両方にご参加の方は、500円割引いたします。
→(5/27追記)第一部、第二部ともに満席となりました!
受付は終了いたしました
永井玲衣(ながい れい)
学校・企業・寺社・美術館・自治体などで、人びとと考えあう場である哲学対話を幅広く行っている。Gotch主催のムーブメント「D2021」などでも活動。著書に『水中の哲学者たち』(晶文社)。連載に「世界の適切な保存」(群像)「ねそべるてつがく」(OHTABOOKSTAND)「これがそうなのか」(小説すばる)「問いでつながる」(Re:ron)など。第17回「わたくし、つまりNobody賞」受賞。詩と植物園と念入りな散歩が好き。
『水中の哲学者たち』永井玲衣 著、晶文社
「もっと普遍的で、美しくて、圧倒的な何か」それを追いかけ、海の中での潜水のごとく、ひとつのテーマについて皆が深く考える哲学対話。若き哲学研究者にして、哲学対話のファシリテーターによる、哲学のおもしろさ、不思議さ、世界のわからなさを伝える哲学エッセイ。当たり前のものだった世界が当たり前でなくなる瞬間。そこには哲学の場が立ち上がっている!さあ、あなたも哲学の海へ!(販売価格 税込1,760円)
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第17回「わたくし、つまりNobody賞」受賞!
永井さんは今年、「哲学エッセイ」を確立した文筆家・池田晶子の業績を記念して設立された、”ひたすら考え、それを言葉で表わし、新たな表現形式を獲得しようとする言葉の担い手”へと贈られる賞である「わたくし、つまりNobody賞」の第17回の受賞者に選ばれました。
「問いは問いを呼び、更なる深み(水中)にはまるばかりなのだが、それをヨシとする姿勢は凜々しい。出ない答えを求めてもがくその姿を、あえて人々(読者、子ども)に見せる人だからこその信頼感もある。哲学者の役目は、自分で考えるだけでなく、人に考えさせることでもあったのだから、その実践は、正しい。これからも、どんどんいろんなことにぶつかって欲しいとの期待を込めて当賞を贈ります。」
(「わたくし、つまりNobody賞」受賞理由のコメントより一部抜粋)