販売日時: 毎週金曜日 12:00〜15:00頃(天候等により不定期にお休みの場合があります)
場所:ごはんとおやつ、雑貨の店 くらすこと 1階入り口前
福岡市中央区平尾 1-11-21-1F 地図
古来種、在来種を日々の食卓に
2017年夏に福岡・平尾のくらすことにて開催した、古来種、在来種の種と野菜をテーマとしたイベント『種と野菜とくらすこと』。金子商店さんとwarmerwarmerさんによる、古来種野菜の販売。chanowaさん、 深草 松竹智子さん、 condateさん、木村製パンさんによるパンとおやつ、お弁当の販売。夕方からはトークイベントを行い、 たくさんの皆さんにご来場いただき、多くの皆さんの興味の大きさを実感しました。
イベントの様子は、共催したwarmerwarmerさんが当日の様子を伝えてくれています。(warmerwarmerさんのページを見る)
このイベントの企画段階から思い描いていたのは、種を受け継いできた、多種多様な古来種の野菜を、たまのイベントだけではなく、日々の食卓にたくさんのぼる日常的なものとして、購入できるようにしたいということ。
そんな思いに応え、金子商店さんがくらすことギャラリー 1階にて、販売をしてくださることになりました。九州のものを中心に、種採り野菜、自然栽培や減農薬の野菜、果物など、すべて直接作り手の農家さんから仕入れた、その時期だけの野菜が並びます。ぜひ、手と目をかけられたおいしい野菜を、日々の食卓に。
金子商店
様々な職を経て、2016年6月に金子商店として独立。 日本の種採り農家さんの野菜を中心に天然キノコや山菜などの特殊食材の卸し、販売をしています。福岡市中央区、城南区は個人のお宅も配達が可能です。今まで参加したイベントに、くらすことギャラリーで行われた『種と野菜とくらすこと』、『Wee Scream!のアイスクリームとfood+thingsのランチ+金子商店の野菜マーケット』、大阪デザインイースト「種市」等。
kaneko-shouten.wixsite.com/gogo
金子商店さんInstagram
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Q.金子商店を始められた経緯を教えてください。
島原半島の田舎出身で、山も海もすぐ近くにあり、常に新鮮なものが食べられる環境で育ちました。様々な職を経て、さて、何をしようかと考えた時に野菜の作り手か売り手になるかで迷ったのですが、現状、農家さんが野菜をこだわって作っても、市場などに出すとなかなかちゃんと評価されない。どんな思いをもって農家さんが作っているのか、きちんと伝えられたらなと思って、八百屋になることにしました。
Q.取り扱う野菜の基準は?
その野菜がおいしいのはもちろんなんですが、作っている人と会って、その人を応援したいとおもうかどうかが一番大きいです。
具体的な基準としては、できれば無農薬のもの。肥料も、なるべく自分で作ったぼかしなど、植物系のものをとおもっていますが、減農薬のものも中にはあります。種採りの在来種の野菜も多くあります。
そもそも、種採り野菜って何?
現在、日本で流通する種、野菜のほとんどは、消費者の嗜好や流通、大量生産に都合がいいように品種改良された、F1種がほとんど。収穫は一度だけの1代限りで終わるF1種の特性から、種を採取しても、その野菜のもつ特性は引き継がれず、農家さんは種を買い続けないといけません。昔ながらの在来種、古来種は、種をつないでいかなければそこで終わり在来種は、ひとの手から手へ、長い年月をかけ種を受け継ぎ、大根一つをとっても、日本には100種類にも及ぶ種類の大根があると言われます。そのひとつひとつにはいろいろな色や形、多種多様な甘みや苦味など、奥深い味わいがあり、食卓にのぼるさまざまな野菜を通し、わたしたちは複雑で豊かな味覚を得てきたのですが、そんな野菜たちが、日々の食卓にのぼることは、年々、難しくなってきているのが現状です。
Q.どんな食材が並びますか?
野菜、果物、天然の山菜やきのこ。塩、オリーブオイル、お味噌などです。
Q.作り手の農家側に、歩み寄った八百屋。
九州では、大きな台風などが最近続いていますが、例えば、大雨のあとなど、ネギなんかは倒れてダメになっている場合が多いんですが、そういうことも理解して、発注をする。生産者にかなり歩み寄った八百屋だと思いますね。
最近、天然のきのこなどにも力を入れていて、山に入る人が年々少なくなっているんです。
当たり前ですが、天然のものは自然環境に左右されるので、天候や自然のことを理解しないといけないし、
それを理解した上で仕入れる八百屋がいないと続いていかない。
食べてくれる人たちが、そういうことも理解して食べてくれると、さらに良い循環ができるんじゃないかなって思います。
Q.長崎・雲仙の種採り名人、岩崎政利さんのお野菜もお取り扱いされているようですが。
岩崎さんのところの種採りの勉強会に参加しています。
収穫や農作業の手伝いなどして種採りについて学ぶんですが、技術的なことは、数回足を運べば理解できる。
ただ、作業の合間に、長年、種採りをしてきたひとにしわからない哲学的なことを、
ポロっと話しをしてくれるんです。
仰々しく勉強ということではなくて、そんな言葉を、ちゃんと聞いておきたいと思っています。
ぜひ、金子商店の販売する野菜。
食べて味わってみてください。