この質問をした方、もしよければ手をあげていただけると……男性からの質問ですね。これは具体的な質問です。しかもふたつとも共通した問題になります。「どうすれば直感を感じるようになりますか?」っていうのは感覚の問題です。じゃあ、直感はなにかというと、直感っていうひとつの状態のことになります。

体の感覚器っていろいろあるんですけど、普段みんな「あっちの道に行こうかな」「こっちの道に行こうかな」みたいなことを「選択が難しい」っていう言い方があります。でも選択っていうのは、知った上で並べることですけど、直感に関しては「そこ」と、もうわかっている場所のことになります。

とにかく男性の場合は「一生懸命、考えてください」。考えるっていう思考運動を長らく続けていくと、考えるのに疲れてきます。「もういいや、考えてもしょうがない」。それでトイレに行ったり、タバコを吸ったり、お風呂に入ったり、そうするとですね。「あ、そういえば昨日行ったお店に行ってみようかなぁ」。なんて行ってみると、「あれ?ああした方がよかったのかな」という判断力が戻ってきます。つまり思考運動を一生懸命やった後に直感が働く。直感っていうのは体がすでにわかった状態になります。

女性の場合の直感は若干違います。「目の前にかき氷がある!」が、今。「嫌い」というひとと「食べたい」っていうひとが、今いると思います。この中にやっぱり大きな問題があって、自分の要求が関係あるっていうことですね。女性の場合は、自分の体に合ってるか合ってないか、本能的に感じる力。そこに直感が湧きます。そしてそれはやっぱり1種類しかないので、判断しなくていいことなんですね。「わたしにとってこれは間違いがない」、自信を持って「これだ!」と言えるもの。今だったら「推しはこのひとだ」でもなんでもいいですけど、それが直感になります。体がしっかりもうわかっていること。そしてそれはすべて過去形です。「もうわかってしまった」。

こんなふうに感受性によって、この質問は変わってしまいますけれども、すでにそれを知っている体がある、イコール、直感は経験です。経験を積めば積むほど、直感は磨かれます。なので、どうすればいいか。

とにかく考える。

そうですね。とにかく考えてください。頑張っていろんなことを考えたその結果、直感が出てきます。直感が出てくると、直感の飛躍が出てきます。飛躍が出てくると、予測ができるようになります。予測が出てくると、もう判断しなくなります。もっというと選択は全くしなくていいです。こういうふうに頭の運動が変わっていきます。

ということで、これと関連する意味で、もうひとつの「散歩以外に、ぼーっとするために必要なことはありますか?」っていう質問ですが、散歩してるってことですか?

僕、一回、川﨑さんに電話させていただいて。そのときに散歩をお勧めされて、今、散歩の時間がどうしても取れないときもあるな、っていうのがあって、体を疲れさせるっていうのがまず、ぼーっとできることのひとつだと思っていて、他にもなにかあればと思って。

なるほど。そうですね。「ぼーっとしちゃった」っていうのはあんまりいい意味で捉えてないかもしれませんが、集中してしまうと、ぼーっとなるっていうのがあるんですね。

わたしは人間観察でどういう運動がそのひとの中に起きているかでみなさんを観てるので、お洋服とかお顔とかを覚えてなかったり、お名前も忘れちゃったりして申し訳ないんですけど、ただ運動からその体の観察は覚えています。だからこの「ぼーっとする」っていうのは、実は集中力が高いひとに多くて、意外とぼーっとしているひとの方が疲労がすごくあります。ですので、その状態をどうやって自分の向きを変えるか、運動を変えるかっていうことですね。ぼーっとしちゃうひと?

(手をあげる)

えらい。自分で言える。ぼーっとしちゃうっていうのは、それだけ集中してしまいがちな自分に気がつくことです。まわりから「ぼーっとしてるよ」って言われたら、「ありがとう!」ってまず言って、集中しちゃってる自分に気がつく。逆の場合もありますね。注意が常に散漫になってしまう。いろんなものが気になってしまって、どうしていいかわからない。こういうのもあります。

なので、散歩をして体の運動を変えると、ぼーっとするってことは、現実的に今、自分がどこを歩いているか、要は思考運動が働くようになるんです。質問では散歩以外に必要なことっていう表現ですから……ひとと話をすることですね。これがいちばんぼーっとできます。他のひとと話をした後ってぼーっとしませんか?なぜなら疲れるから。なぜ疲れるのか。みんなそれぞれありますよね。ひとと話をして疲れますか?

疲れる。

どうしてですか?

気を遣うので。

そうですね。やっぱり気を遣うことで集中するからなんですよね。だからやっぱり集中するっていうのは、ぼーっとすることで、でもそれって本当は体にとってはすごく必要なことです。ひとと話をして疲れることは人間にとってはすごく大変なんですけど、必要なことっていうのをまずお伝えしておきます。

「人見知りだから嫌だな」「ひとと話すの怖いな」って思う方もいらっしゃるかもしれないけど、でもちょっとでもいいから他のひとと接してください。そうすると本当に体が変わってくる。体が変わる実感ができるようになると、「あえてひとに会うことも必要なことだな」ってところまでいきます。「ひとに会うのはちょっと大変」っていうひと、ここで言うのもなんだけど、いらっしゃいますかね?

(手をあげる)

はい、その場合は距離を学ぶためにひとと会ってください。会いたくないんだったら、まず距離を学びましょう。そうしないと、どう近づいていいかわからなくて、いきなり嫌な思いをしてしまうことがあるので、距離を学ぶためにまずひとと会う練習をして、それによってちょっとずつ経験を積んで、直感を磨いていただいて。

「あたし、無理」とか「こっち行こう」っていうのがわかってくると、「あ、このひとならすぐお話できるな」ってわかるようになるんです。そして経験が増えれば増えるほど、やはり直感の精度が上がるので、会ってすぐ仲良くなるっていうお友達もできやすいです。これは本当にやればやっただけあります。

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