不安については、これまでのみなさんの質問の中にもありましたね。不安っていうのはイコール不安定っていうことです。不安定であることを人間はやっぱり嫌がるんですね。「安心したい」っていうのが反対にあると思ってください。

そしたらこの不安定な状態にとらわれないっていう言い方は、「いつでも不安定なところに戻ってきてしまうな」っていう感覚だと思うんですけど、不安定が人間なので。今の体の調整がいつでもできるように不安定なんですね。安定したままだったら、調整できなくなってしまうと思っていただいて、「じゃあ、不安定にとらわれている時ってどういう時かな」なんですけれども。

実は不安には「エネルギーがある」っていうふうにわたしはみているので、もっと奥にやりたいことがあったり、もっと大きい「こうしたいな」と焦ってる気持ちがあるんです。だから不安にとらわれた時は、「なにか自分の中に、自分に期待して、もっとやりたいことがあるに違いない」って感じている時ってことなんです。

そう感じられたら、「不安をどうすればいいか」っていうふうに思ってもらうと、不安の対処法で今までどういうことをしたら楽になったかっていうのが、みんな違ってあると思うので。お一人おひとりが不安な時にいろんなやり方をして、乗りきってきていると思いますから。結果的にそれが体の調整方法だったり、気持ちを変えてる。不安定に関しては「みんな不安なんだよ」ってことで、まず安心してもらいたいですね。

だけど不安っていうものをパッと怖く感じる時は、大体がエネルギーが余ってる時が多いので。簡単にできる方法をひとつお伝えすると、お風呂に入ることです。特にしっかりと下半身をあたためること。そうすると、大体は収まってきます。

で、ドキドキしてちょっと焦りが出てきた場合ね。これはお風呂だけでは難しい時もあるので、その時は言ってください。焦るっていうのは、基本的にはなにか頑張っちゃった結果、焦ってると思って。でも大体は下半身を温めると落ち着いてきますから。

それでお金にとら・われ・ない・方・法――これはわたしが聞きたいですねぇ(笑)。

お金に関しては、そのひとの生き方がいろいろ表れると思います。「お金の話」の本でも、それこそわたしはお金に関心がないっていうのをずっと言ってます。もともとは鶴崎さんの要望だったんですが、そのあとも彼女はずっとお金の話をしてますね。つまり、お金が好きなんですね(笑)。だからお金が好きなひとは「相談をしたい」というよりも、「わたしはお金が好きです」と言い続けてると思うので、それは好きなままでいましょう。

でもここにはお金にとらわれない方法って書いてるのでーーできればそれを追求してもらいたいですね。ただ、先ほどの不安にしても、運動変換のお話をしてますから、お金に関しては使い方ですね。結果的にやはり「さっぱりする」とか、あとは「納得する」っていうところにそれぞれの基準があるのかな、と思います。貯金することでさっぱりするひともいるし、ここはほんとにわからないので。よかったら具体的に教えてもらえるとすごく助かるかな、と思いますが……みなさん、どうですか? ……引いていく感じが(笑)。

そしたら、働いて使うっていう消費と、もうひとつ、借金っていう話をしちゃうと、それはマイナスのエネルギーなのでそこは意識的に変えてほしいなとは思います。

プラスマイナスで、結果ゼロっていうのは数字の上の話ですけど、それよりは自分の運動量に合ってるかどうかを見る方が大事ですね。自分の運動量よりもちょっと大きなものがあったら「負担だな」。「もっとやりたいな」っていうことができる部分があれば、今の体力に合ってるな、って。

そこらへんはどうお考えですか? 藤田さん。

使い方……そもそもお金に無頓着なので、あんまりためもしないし、あるだけ使っちゃいます。

(笑)。お金に関しては、お金に興味あるひとには確かにお金が集まるかもしれませんけど、やっぱり使い方でそのひとの付き合い方がわかっちゃうところもあるんですよね。だからお金に興味があるのか、ひとに興味があるのか、ツールで使ってるのかっていうことの中にあるものだから、お金がいくらあってもいいっていうものでもなくて、使い方に関してはひと付き合いが結構……

そうですね。今のお金のテーマだと、「おごる」とかっていうのはありますね。あと自分はすごく感謝をしてるから、寄付をしたい。でもその額が多すぎて恐縮されたりーー「やりすぎたのかな」とか。お金っていうものに感謝の気持ちを込めてもいるんですが、そこのいい塩梅がむずかしい。

たとえば「結婚式に来てね」っていわれて、「うん」とは言ったけど、「はぁ〜、お祝いのお金をいくら包もう」とか逆の悩みもありますね。昔は助け合いのためにあったけど、今はあんまりそういうものがなくなっちゃってるからね。だからまず気持ちを考えて、気持ちでどう表したいかの方にお金が付いていった方が正直でいいですね。お金がなくても手紙を書くとか、「お金がない」って言える間柄で、そういうことをやってもらった方がいいのかな、とは思いますね。でもお金にとらわれない方法っていうふうに言われちゃうと「困ってなければいい」って言うしか言いようがないかな。

あとは、整体の中で、お金=体力っていうのはその通りで。つまり使い方を学びたいと思って学ぶと、使い方が上手になる。でもお金自体を利用しようと思うと、結果、お金に利用されちゃう。それから「お金でお礼をしたい」っていう気持ちが伝わってきたなら、お金ももらってください。お金があるひとの中には、お金をあげたいひともいるんですよね。でもあげてもそんなに喜ばれない場合もあったりするので。

今までの相談を聞いてると、お金のあるひとほどどうやってお付き合いで使えばいいか悩んでいるひとが多いですね。それは相手に聞いてあげる方が正直な間柄になるかな、とは思います。「これぐらいがいいよ」とかね。

それ以外の、働いて稼ぐお金のことはわからないですね。今だと、「働いている分と見合わないよ」「物価が高くなってて全然買えないよ」とか「やりがいはあるけど……」なんて問題があるとしたら、これはできれば楽しいことに使うためにお金をちゃんと確保してほしいですね。せつなくなることはなくて、そこは大事にしてもらいたいかな。

整体って本当にめちゃくちゃなんです。整体を始めた野口晴哉先生は、こどもの頃、成田山にお参りに行って、古銭が落ちてた夢を見て、次の朝いちばんに成田山まで行ったそうです。そしたら本当に同じところに古銭が落ちてて、「絶対食いっぱぐれない」と思って、そこからは食べれるようになったーーとかね。思い切りのよさとお金の使い方と、それが次の働きにつながるっていう体力の使い方なので。「やったらやっただけのことがあるよ」っていう見方なんですよね。そこらへんはーーすみません、この質問だけはわたしもわからないです(笑)。

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