くらすことの、ものさし

−わたし自身のものさしを見つける
これは、くらすことのテーマです。

たくさんの意見や情報があふれる今だからこそ、世の中の価値観に惑わされず、ただ素直な選択をしたい。
何を心地よいと感じるのか。何を大切にしていたいのか。
本当に必要なものは何か。
そんなときに必要になるのが「ものさし」です。

『くらすことの、ものさし』は、くらすことがお届けするものが、どんな風に選ばれているのか、
ものさしとしていることは何か、ご紹介する企画です。

くらすことの、ものさし
毎日のごはんがととのう味のものさし 調味料

くらすことには、くらしを楽しんでいる人がたくさんいます。
なかでも食べることはみんな大好き。
料理するのが好きな人、育児をしている人、食べることが楽しみな人。
だからか、くらすことのなかでは、こんなやりとりが聞こえてきます。

「この間、旅先の食堂で食べたお味噌がとってもおいしくてさ」
「このみりん、知ってる? わたし大好きなの」
「うちのこ、酸っぱいの苦手なんだけど、このぽん酢はいけるんだよ!」
おいしいものを知ったら話さずにはいられません。

だから、新しい商品を選ぶとき、まずは誰かがおすすめしてくれたものを
みんなで味見してみます。
毎日使いやすいか、日常的に使える値段か、家族の健康の素になるか、
おいしく食べられるか、じっくり考えて。
わたしが欲しいかどうかという目線もあります。

これだけ聞くと、なんてわがままだ!と怒られそうですが、
やっぱり自分がおいしい、欲しいと思わないものっておすすめできないですよね。

そんなことをみんなで考えながら調味料を選んでいます。


味の土台、基本の調味料5つ

調味料は、料理の味を決める土台となるもの。くらすことでは東京でカフェをはじめた頃から、「自分の家族や大切な人に作るときと同じ基準で選ぶ」ことを大切にしてきました。

実際に家庭で使い続けたいと思えるものだけを選び、店でお出しする料理やお菓子にも同じものを使っています。

調味料の中でも基本といわれる「さしすせそ」にもこだわっています。たとえば、最初の「さ=砂糖」。いろいろな砂糖がありますが、くらすことでは、みりんや発酵調味料のやさしい甘みを使うのをおすすめしています。米や米麹の発酵から生まれる自然な甘みは、食材そのもののおいしさを引き立てながら味を調えてくれるからです。「し=塩」は、海水を太陽と風の力で乾燥させ、平釜でじっくり炊き上げた海塩。「す=酢」は麹からつくり、甕で発酵・熟成させたもの。「せ=醤油」は大豆・小麦・食塩のみを原料にした昔ながらの製法のもの。「そ=味噌」は天然杉の木桶でじっくり熟成させたものを選んでいます。

どれも家族に食べさせたいもの、特別な日のためではなく、毎日のごはんづくりに寄り添うものばかりです。

塩 くらすことが選んだ九州の塩
釜炊きの塩「坊津の華」
坊津の華

数年前、それまで店舗で使っていた塩の規格が変わることになったのをきっかけに、新しい塩探しが始まりました。せっかくなら九州でつくられているものを選びたい。そう考えて7〜8種類ほど取り寄せ、実際に味見をしたり、料理やお菓子づくりに使ったりしながら比較を重ねました。

そのなかで「これだ」と思えたのが、釜だきの塩「坊津の華」です。口にした瞬間のとがった塩辛さがなく、驚くほどまろやか。角のないやさしい塩味のなかに、しっかりとした旨みが感じられます。

ミネラルも豊富で、素材のおいしさを引き立ててくれる塩です。カフェでも料理はもちろん、お菓子やドーナツづくりにも欠かせない存在になっています。

塩 もう一生この味噌でいい! とその場で即決
「麻生醤油醸造場 九重高原みそ」
麻生醤油醸造場 九重高原みそ

味噌は長いあいだ、「これだ」と思えるものを探し続けていました。おいしいと聞けば取り寄せてみたり、自分で手前味噌を仕込んでみたり。なかなか定番が決まらなかったのです。

そんなある日、大分県別府市の自然食品店でいただいた味噌汁に衝撃を受けました。「どうしてこんなにおいしいんだろう」。その味噌が、麻生醤油醸造場の「九重高原みそ」でした。

量り売りで購入して持ち帰り、自宅で味わってみてもやはりおいしい。それ以来、「もう一生この味噌でいい」と思えるほど惚れ込み、くらすことでもお取り扱いすることになりました。天然杉の木桶でじっくり熟成された味噌は、香り高く奥行きのある味わい。味噌汁はもちろん、日々の料理をやさしく支えてくれる頼もしい存在です。

塩 潔い原材料とまろやかな塩味の万能選手
「オーサワの発酵酒みりん」
オーサワの発酵酒みりん

これまで塩みりんタイプの発酵調味料をいくつか試してきましたが、そのなかでも特に気に入っているのがこのみりん。塩味がまろやかで、甘さはすっきり。主張しすぎることなく素材の持ち味を引き立てながら、料理全体の味を自然にまとめてくれます。

しかも原材料は、米・米麹・食塩のみ。みりんとしてはもちろん、日本酒の代わりとしても使えるため、料理酒を別に用意しなくてもよいのがうれしいところです。調味料の数が増えすぎて「使いきれない問題」に悩まされないのも魅力です。

品質の高さに対して価格も手頃で、毎日の料理に無理なく取り入れられることも長く使い続けている理由のひとつ。くらすことが考える「さ=砂糖」の代わりとして、まずおすすめしたい調味料です。

くらすことの「さしすせそ」

おいしさを増やす調味料5つ

基本の調味料が“味をととのえるもの”なら、おいしさを増やす調味料は“料理をもっと楽しく、おいしくするもの”。いつもの炒め物の仕上げにごま油をひとたらししたり、ゆでた野菜にぽん酢をかけたりするだけで、ちょっと手間をかけたような満足感のある一皿になります。

ぷちぷちと弾ける粒マスタードや濃厚なトマトケチャップは添えるだけで味が決まります。
くせのないこめ油は、ドレッシングにしてもおいしい。
特別な気負いなく料理できて、家族みんながおいしく食べ続けられる調味料も大切に選んでいます。
調味料の力を借りることで、食卓がもっと自由でもっと豊かになって欲しいと願っています。

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