今週のあれ見たこれ聞いた『日のあたる白い壁』

この本に初めて出会ったのは、確か大学生のとき。実家近くの図書館を物色していたときに、ふと美術コーナーで見つけた“江國香織“さんの名前。なぜ美術コーナーに彼女の小説が?と何気ない疑問から手にとったことがきっかけだったのですが、その後すっかり魅了され、再読回数は一番多いのでは?と思うほど。

絵画や画家に対して深く教養をもたれる江國さんが、「嫉妬しつつ憧れる」という古今東西27人の画家の名画をとりあげたエッセイ集なのですが、これが本当にすばらしいのです。まず、単行本の装丁。ハードカバーがとても美しい。表紙は、児島虎次郎さんの「睡れる幼きモデル」なのですが、5cmにも満たないちいさな絵が、大切に額縁に入れられ、美術館の真っ白な壁に飾られているような雰囲気を纏っているのです。

本の構成もおもしろく、まず江國さんが絵から受けた印象や想いが、その画家をとりまく時代背景などとともに綴られており、“一体どんな絵なのだろうか…“とわくわく期待と想像を膨らませて、ページをめくるとその絵がある、という作り。その画家に対して抱いていた想像通りの絵が現れることもあれば、ドラクロワやルドンがこんなキュートな絵も描いていたなんて…!と驚くような画まで出てきて、贅沢にも江國さんにガイドをしてもらいながら美術館を巡っているような体験ができる至福のエッセイ集なのです。

両手では数えられないほど、繰り返し読んだ本ですが、読むときの自分の状態によって、感じ方や、好きだな素敵だな、と思う画が異なるのも楽しさのひとつ。昨日の夜に再読し終えたばかりの今回のお気に入りは、マネの『海にとび込むイザベル』。

装丁も美しく、画も大きく見れるのでぜひ白泉社の単行本で読んでいただきたいのですが廃盤のよう。集英社から文庫本も発刊されています。みなさんのまちでも、図書館で単行本が借りられるかもしません。ぜひ探してみてくださいね。

本:『日のあたる白い壁』
著者:江國 香織 出版社:白泉社

この一着でコーディネートがきまる!

UNIVERSAL TISSU ハーフスリーブ3Dオールインワン

この深さがちょうどいい。佇まいのいいフライパン

野鍛冶やまご ちょっと深めの鉄フライパン

くらすこと × pot and tea

肩掛けワンハンドルトート

「使いたい時だけ」が便利!コンパクトなキッチンにも◯

すっきり暮らす水切かご

梅雨特集

しとしとを愉しむ、くらすことの梅雨支度

今季は「トマト」「ライトグレージュ」色が新登場!

くらすこと さらっとなめらかリネンソックス

涼やかに、わたしらしく。

夏に着たいお洋服を集めました。

夏の定番アイテムが一新、楽ちんTシャツ

くらすこと ドルマンスリーブ カットソー

春夏の定番になってくれる満点ボトム

くらすこと リネンコットンパンツ

眠る前にシュッとひとふき、眠りモードへスイッチON

Nature is me 入眠スイッチミスト

シルクで足元を温め、夏の体調管理を

くらすこと シルクのレッグウォーマー

つけてないみたいに軽くてふわふわ

くらすこと シルクコットンのうすふわ腹巻

ここちよく、いとおしい、肌にやさしい自然素材から生まれる布製品

atelier Une place (アトリエユヌプラス)

使って、眺めて、わたしの台所時間をより豊かに。

くらすことの生活道具 木蓋の入れもの

「小さな森 イスキア」を訪ねて 2. おむすび

佐藤初女さんのおむすびが教えてくれたこと

生きるさまざまをからだ、整体を通して捉えなおす

川﨑智子さんと整体のお話と対話の集い〈Q&A編〉