オリジナルインナー開発日記

スタッフが実際の生活の中で「こんなものがあったらいいな」と感じたアイデアの種からできあがる、くらすことのオリジナルアイテムの数々。実は商品となるまでに、ああでもない、こうでもないと悩んだり、考えたりと日々奮闘しています。その日々の奮闘を、可能な限りリアルタイムに発信して、できあがる過程や考えていることなどをみなさんと一緒に共有しながら新商品ができあがるのを待てたら、というアイデアから始まった開発日記。

ということで今回は、冬頃に発売予定の『究極のゆるいインナー』の開発途中を覗き見!開発担当の赤間に書き留めてもらっていた日々の記録です◯

開発を進める上での小さな悩みごとや、考えていること、社内のみんなですり合わせたことなど…毎日の奮闘の積み重ねがつまった日記です。どんなインナーができあがるのか、この日記を読みながらお待ちくださいね!

商品企画スタッフ 赤間
趣味は洋裁と映画鑑賞。お散歩しながらのラジオも欠かせません。お気に入りのラジオはオードリーとロバート秋山

開発日記をはじめから読む↓

生地はいいものに出会い決定。さあ、ここから理想の形と付け心地を作るぞ!と鼻息荒く考える。アイテムはブラとショーツ、そしてブラキャミの3アイテム。どれも着けてない、履いてないみたいに楽なもの。身軽で、でも安定感のあるものが理想。

ブラはタンクトップみたいな肩紐が疲れないかも。スポーツブラみたいな。でも色々なインナーを作ってみて分かったのは、みんな胸の形はそれぞれ違う、という当たり前のこと。大きさはもちろん、ハト胸さんにタレ胸さん。だからスポーツブラのデザインにしたら合わない人が出てきちゃうよな。途中まで同じ生地でつなげて背中の少しの部分だけストラップで調整できるようにできたらいいかも!

ショーツはふんどしに見えないのに鼠蹊部を締め付けない工夫を。脚ぐりを縫わずにひらっとさせたらきっと楽。ブラキャミは今までも採用したアンダーゴムなし、背中の生地は1枚は絶対。あとはフロントのデザインをU字にして少し大人っぽくできたらいいな。

年も明け、生地選びもそろそろ大詰め。候補に上がっていたコットンかリヨセルか。更に仲間入りした諦めきれないシルク混素材か。シルクも3候補あって、リヨセルとナイロンが混紡された伸びのいいなめらかな生地か、テンセルシルクか、はたまたコットンシルクか。ここからは価格との戦い。いくら最高の素材を見つけてもブラ1枚で1万円超、とかにはしたくない。だって自分だったら買い替えの時勇気が要るし、痛まないように着ける回数を控えるなんて本末転倒。毎日着けられて、でも最高に心地いいものじゃないと。物作りって深い。

最終的にはリヨセルとコットンシルクの2択に。ずっと作りたかったシルク混、諦められなかったシルク混。高すぎたらどうしよう。回答をドキドキと待つ。結果はとっても安くはないけど、いけるかも!化繊が全く入らないコットンシルク生地は貴重!サンプルで触ると伸びがよく気持ちがいい!いい生地に出会うと最高にときめきます。これでいいインナーを作れますように。

デザインはイメージを練るとして、くらすことでインナーを作る時に素材は最重要!早速希望の生地を探し始める。

そもそも、最初の開発時から希望していたのは「シルク」。でもシルクって本当に高い。しかもこの2、3年でどんどん上がっている。でも諦めの悪い私。混紡のものも含めシルクも候補に挙げつつ、生地探しを進める。シルク100%はかなり高価になるし、そこで候補に上がったのがコットンのフライス生地と、リヨセルフライス。気持ちいい肌触りだけどリヨセルって化繊だっけ?調べるとユーカリの木を原料とした再生繊維なんだそう。へ〜、勉強になるな。

新しいインナー「コットンリブなめらか」シリーズも発売になり、ホッとしつつも次にどんなインナーを作ろうか、と考え中。今までのものも締め付け感がなく楽なものは必須条件だったけど究極の「ゆったり楽ちん」を作りたい。というのも、最近むくみや血の巡りが気になり出したから。毎日身につける下着がその流れを妨げていることもあるらしい。リンパ、という言葉にも敏感になってきたお年頃。

そしてその対策としてふんどしが見直されているんだそう。ふんどし!これは新たな扉が開きそうで興味津々。そこで、流通しているふんどしショーツなるものを購入し、履いてみた。確かに鼠蹊部が楽!でもなんだかちょっと恥ずかしい‥(誰も見ていないけど)

「恥ずかしくなく、でも楽ちんなインナー」。これは新たな挑戦になりそう。