モデルKazumiのライフスタイル通信
私の好きな、服のこと、くらしのこと 第9回
Kazumiの節分&バレンタイン2017
構成・文 松本あかね
各地の大雪のニュースが伝わってきて、Kazumiさんの住む東京では粉雪がちらつく日も。
一年のうちで最も寒いこの時期、春はまだ少し先と思うとややウツウツとした気分。
そんな2月の気分をぐっと上げてくれるイベントといえば、節分とバレンタインデーです。
でもひょっとしたら、節分は子どもたちが主役だし、
バレンタインデーはやっぱり学生の頃の方が盛り上がったな、なんて気持ちの人もあるかもしれません。
Kazumiさんは? といえば、「大人になった今も年中行事は大切にしています」というお話。
聞くところによると、それは子ども時代からの習慣だからとか。
ただ忙しい毎日にあって正式さにこだわると、ハードルは高くなってしまうもの。
だから形にはとらわれず、自分の得意な方向にベクトルを向け直し、気軽に楽しむことにしているのだとか。
そこで今回は、Kazumiさんならではの節分&バレンタインデーの過ごし方について、お聞きしてみました。
どうやらその秘訣はといえば、“百貨店”と“秘蔵のスイーツレシピ”にありそう。ご自身のレポートでお伝えします。
●
節分と百貨店
節分といえば、恵方巻き。子ども時代は毎年欠かさず食べていて、豆まきをすることが当たり前だったせいか、大人になった今も、毎年律儀に恵方巻きを食べ、豆まきをしています。
実家にいた頃は、節分ともなると(とかく年中行事やイベントごとなどがあるたびに)、地元の百貨店に連れていかれたものでした。そのせいか今でも何かといえば百貨店を頼りにする癖があり……。恵方巻も作ったりはせず、百貨店に行って買い求めるのが常です。
デパ地下をぐるぐる……直感で選ぶ恵方巻き
という訳で今年は銀座の三越に出かけました。
百貨店の中をぐるぐる回って美味しそう! と思ったものを直感で買うことが多いのですが、今年目に留まったのは、ミシュラン一つ星の「鮨 青木」の恵方巻き。中身は定かには覚えていないのですが(丸かじりしたせいかな)、海老、しいたけ、かんぴょう、三つ葉、おぼろ、穴子など。例年大きいサイズ! 具沢山! のボリューミーな恵方巻きを買うことが多かったのですが、今年は少し小ぶりで食べやすいサイズのものにしました。その場で巻いてくださるのも魅力で、お味も上品でぎゅっとしていて丁寧な味がしました。並んだ甲斐があったなぁ。
●
節分豆はビジュアル重視
「鬼は外~!福は内~!!」、実家は田舎の一軒家だったので、辺りかまわず大きな声で豆まきをしていました。でも今は都心のマンション住まい。だから小声で「鬼は外〜」、ベランダに数粒まいて、すぐに拾っておしまいにします。
節分の豆も、毎年いろいろなお店のものを物色するのですが、ビジュアル重視で選ぶことが多いです。今年は五色豆で有名な京都の老舗「豆政」の節分豆にしました。五つの色はそれぞれ木、火、土、金、水を表し、大地を象徴しているのだそうです。
もう一つの収穫は、銀座三越と東京製菓学校和菓子科のみなさんとのコラボレーション作品「鬼鶏」。今年の干支の酉と節分の鬼をひとつにあわせた、かわいらしい作品でした。中は柚子餡、目はゴマ、クチバシはピーナツ。恒例のこの企画、来年も楽しみです。
●
バレンタインデーにチーズケーキ
バレンタインデーに手作りのチョコレートを贈るのは、とても素敵なことだけれど、時間のない中、慌ててチョコレートを扱うのはちょっと気が重い。そんなときは、作り慣れているオリジナルレシピのチーズケーキに助けてもらいます。
バレンタインにチーズケーキ? と思われるかもしれませんが、これが意外に好評。チョコレートづくしの中で意表をつくのか、結構喜ばれます。
作り方は簡単。お味はとてもあっさりしているので、まるまるホール一個食べられるくらい。ご注意を……
今日はそのレシピをご紹介します。本当に簡単なので特に気をつけることはないですが、タルト型を抜くときはそーっと抜いてください。急いですると、タルト生地が欠けてしまうおそれがあります。
Kazumiのバレンタイン・レアチーズケーキ
クリームチーズ 250g
生クリーム 250g
水切りヨーグルト 200gくらい
砂糖 60g
レモン汁 大さじ1と1/2
ゼラチン 8g
ゼラチン用の水 大さじ2
ビスケット 100g
無塩バター 50g
牛乳 大さじ3
盛り付け用フルーツ(お好みで)
1.ヨーグルトは水切りし、ゼラチンは水と混ぜ合わせ、ビスケットは砕いておく。フルーツは盛り付け用にかわいく切っておく。
2.砕いたビスケットに溶かしたバターと牛乳を加え混ぜ合わせ、お好みのタルト型にぎゅうぎゅう敷き詰める。
3.底を平らにしたら冷蔵庫に入れてしばらく冷やす。
4.クリームチーズ、ヨーグルト、生クリーム、砂糖を混ぜ合わせ、電子レンジで溶かしたゼラチンも加えて混ぜる。
5.冷蔵庫から型をとりだし、4を流し入れる。
6.冷蔵庫に入れ冷やし固める。
7.固まったらとりだし、フルーツを盛り付けて出来上がり!
●
最後に、家族と過ごした年中行事の思い出
お正月、節分、バレンタイン、それからひな祭り……幼少期から年中行事はなにかと家族で過ごしてきました。私は生粋のおじいちゃんおばあちゃん子。一緒に暮らしていたこともあり、そのせいか自然に年中行事に触れる機会も多かったように思います。
年中行事は家族と過ごす。なんとなくそれが当たり前で、思春期の頃は煩わしく思ったりもしました。でも上京して親元を離れてみると、いつのまにか春になり夏になり秋になり……と季節が過ぎ去る生活に。そのとき改めて年中行事の大切さを意識するようになりました。
季節の折々に行う年中行事は、日々の暮らしや心を彩ってくれるもの。全ての行事をしっかりと! という訳にはいきません(私も気が向いたときにしかできていません……汗)が、これからも大切にしていきたいと思う、今日この頃です。
●
青木美歌さんの「あなたに続く森」
青木美歌さんの「あなたに続く森」を観に行ってきました。
青木さんはガラス素材で細菌、ウィルス、細胞等をモチーフとした作品を発表されているのですが、神秘的かつ「生」を感じる作品の数々は動き出しそうなほどの存在感を放っており、それでいて繊細で壊れてしまいそうで、息をするのも忘れるほどでした。
ジブリの世界にタイムトリップしたような幻想的な作品の数々。良ければ観に行ってみてくださいね。
●
「あなたに続く森」 The Forest That Leads To You
注目のガラスアーティスト、青木美歌が光とガラスで表現する幻想的な生命の世界。
「バーナーワーク」という技法で作られた、繊細なガラスのオブジェに注目して。
会期: | 開催中〜2017年2月26日(日) 11:00〜20:00(入場は19:30まで) 会期中無休 |
---|---|
料金: | 無料 |
場所: | ポーラミュージアムアネックス http://www.po-holdings.co.jp/m-annex/ 東京都中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル3階 お問合わせ:03-5777-8600(ハローダイヤル) |
●
Photo:Fuminari Yoshitsugu
Kazumi
様々な雑誌やTVCM、広告等で活躍するモデル。 モード系からナチュラル系の着こなしにも定評があり着回しコーディネートにファン多数。WEARのフォロワーは50万人突破!Gunn’s所属。
Kazumi:http://gunns.jp/model/kazumi
WEAR:wear.jp/kazumi0728/
instagram:www.instagram.com/kazumi0728/