世界中から集まった小さな置物たちがそこかしこに置かれている店内。
そのなかに、ひときわ小さいのに、ひときわ存在感のある子がいました。
「旅先で気に入ったものをちょこちょこと見つけてくるので
飾る小物がだんだん増えていっているんですが、この子は特別。
この店の5周年のとき、友人からお祝いにいただいたものだから。
サイズ感と彫りの淡い感じが押しつけがましくなくて、なんともいいんですよね。
なんなんだろうって、ふっと目が行く感じ。
吉田次朗さんの作品はもともと好きなんですけど
友人もそれを知っていて、連れてきてくれたんだと思います」
置物たちの置かれる場所は、店主の気分で自在に変わります。
今日は、窓際のカウンター席の前に鎮座。
こぢんまりした親密な空間のどこかで
その人はいつも、見守っています。