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“冷えとり”靴下で、すこやかに暮らす

うさぎの会の冷えとり靴下

“冷えとり”の第一歩は靴下の重ね履き!

たとえ本人に自覚がなくても、現代社会に生きる私たちはほとんど全員、冷えをもっているといいます。冷えは万病のもと。手足の冷えといったわかりやすい症状のほかにも、風邪や生理痛、肩こりや頭痛など、やりすごしてしまいがちな日常的な不調もすべて、冷えが原因だとか。そんな冷えをとりのぞき、健康なからだとこころを手に入れるための有効な方法のひとつが、靴下の重ね履きです。天然素材の肌ざわりが本当に気持ちよく、履いているときの安心感も心地よく、簡単にいますぐ始められる健康法。冷えとりのグッズをひととおりそろえられる、うさぎの会の商品をご紹介します。

“冷えとり”とは?

靴下の重ね履きをはじめ、半身浴や食養生、天然繊維のものを身につけるなど、生活のなかの多方面からアプローチすることで、からだをあたためることを目指す“冷えとり健康法”のこと。万病の原因を冷えと捉え、からだから冷えを取り除くべく、医師の進藤義晴さんが提唱されました。頭痛や生理痛といった日常的な体調不良から、鬱病やアトピー性皮膚炎といった病まで、冷えとり健康法で治癒した例は多数報告されています。
入り口はなんでもいいけれど、なにしろ靴下を履くだけでいいという手軽な「靴下の重ね履き」から始めてみてはいかがでしょう? 絹の肌触りは本当に気持ちよく、それが味わえるだけでも試してみる価値があると思います。冷えとり健康法は頭寒足熱、つまり下半身をあたためることが重要なポイント。靴下の重ね履きに慣れてきたら、レッグウォーマーやズボン下もぜひ試してみてください。

靴下の履きかた

あたためて血行をよくするため、そして足の裏からからだの老廃物を排出させるために絹、綿、絹、綿と、交互に4枚重ねて履きます。

  1. 絹の五本指靴下を履きます。
    からだの毒素を排出してくれる絹を1枚めに履くことがポイント。
  2. 綿の靴下(五本指または先丸)を履きます。
    1枚めの靴下で排出された毒素や、湿気、汚れを吸収します。
    綿の代わりにウールにすると、さらにあたたか。
  3. 絹の先丸靴下を履きます。
    2枚めの靴下の汚れと湿気を吸い取ります。
  4. 綿の先丸靴下を履きます。
    3枚めの靴下の汚れと湿気を吸い取ります。
    綿の代わりにウールにすると、さらにあたたか。

さらに枚数を重ねてもかまいません。絹と綿(またはウール)を交互に履くということだけがルール。ご自分の好みで重ね履きしてください。

靴下のサイズ

重ね履き用の靴下は、足をしめつけないよう、ゆったりと着用します。M(おおよそ22〜24cmぐらい)とL(おおよそ24〜26cmぐらい)の2サイズをご用意しています。

単品:1枚目にはく絹5本指靴下

単品:2枚目にはくウール・綿靴下

単品:3枚目にはく絹靴下

単品:4枚目にはくウール・綿靴下

子ども用靴下

肌着

その他

 

 

あおきみさんに訊く、重ね履きQ&A

冷えとり歴約20年で、冷えとりに関する著書も出版されている、
あおきみさんこと青木美詠子さんに、重ね履きについての疑問に答えていただきました。

青木美詠子(あおきみえこ)
コピーライター、エッセイスト。著書に『ずぼらな青木さんの冷えとり毎日』、『冷えとりグッズとごはん』、『あおきみさんの妙に役立つ日々の知恵147コ』など。HP「あおきみノート」で、遅い日記を更新中。

Q:4枚も重ね履きして、足はきつくないの? むれないの?
A:重ね履き用につくられた靴下は、ゆるゆるにつくられているので、重ねてもきつくないです。足裏から毒素が汗となって出てきますが、靴下はすべて天然繊維でできているので、むれて、臭くなったりということもありません。

Q:種類がたくさんあって、なにを選んだらいいかわかりません。
A:とりあえず、4枚履きのセットを購入されるのが、わかりやすいです。そのセットにも、いろいろな種類があるので、少しずつ試して、好みを見つけてはどうでしょう。(私の好みは、1、2枚めまでが5本指の形で、冬は2枚めがウールのものです)。慣れてきたら、単品でも買い足せます。

Q:どれが何足めなのか、どうやって区別すればいいの?
A:まずセットには、履く順番がシールで貼ってありますので、それに従って。基本は、1、3枚めが絹で、2、4枚めが綿かウール。「絹はつるっとしている、綿はそうでもない」とか、だんだん慣れてきたら、手触りや色ですぐわかるようになります(単品の絹の靴下には2種類あります。「上質」はつるっとしていて、「くずまゆ」はつるっとしていませんが、独特の肌触りなので、これもすぐわかると思います)。

Q:重ね履きすると、いままでの靴が履けません! どうすればいい?
A:靴は、やはり大きめのを買ってほしいなと思います…! とくにつま先が広めのものが、おすすめです(私はトリッペンなど)。とりあえず、大きめのスニーカーなどを買うのも、手では? 靴を揃えるのが難しかったら、まず最初は、家にいるときだけでも、重ね履きを試してみるのもいいかもしれません。

Q:単純に、いままでの靴下の4倍の枚数。洗濯が大変では?
A:そうですね…(笑)。それでも履きたくなるのが、冷えとりの靴下の魅力。でも、毎回全部洗わなくてもよいのです。私もそのまま乾かしておいて、次の日履いたり、1枚めだけ洗ったり、汗だくのは全部洗ったり、いろいろです。洗濯機の弱水流で、中性洗剤でネットに入れて洗えます。(私は今、ウールも絹も洗える「海へ」という洗剤を使用)。また、ていねいに干すのがおすすめですが、私は縮まない種類を確認しつつ、乾燥機の弱(低温)に入れてしまったりも…(汗)。

Q:“冷えとり”の効果はどのぐらいで出ますか?
A:これは、ほんとうに人それぞれみたいです。わりとすぐ症状がよくなったり、「めんげん(好転反応)」がたくさん出たり。とにかく焦らず、気長にかまえて、やるのがいいと思います。

Q:寒いときにだけ重ね履きすればいいの?
A:基本は一年中、お風呂に入るとき以外は、重ね履きです。でも慣れると、履かないほうが、落ち着かなくなってきます。夏もやってみると、案外大丈夫なことに驚きます(暑いときは、上半身を薄着に)。また冷房のなかでは、ほんとうに助けられるようなあたたかさです。

Q:寝るときにも重ね履きするの?
A:寝るときも、もちろん! 寝ているので気にならず、むしろ取り入れやすいかもしれません。足がほてって靴下を脱いでしまうという方は、足が冷たい方より、もっと冷えている可能性もあります(冷えすぎると、ほてりに変わるので)。私の友だちも、最初「脱ぎたい〜!」とジタバタしていましたが、数週間、ちょっと我慢して履いてたら、もう慣れたと言っていました。

Q:靴下に穴が空いてしまいました! 不良品でしょうか?
A:絹は毒出しの力が強く、その毒素を吸いとって、靴下に穴が空あいてしまうのです。「靴との摩擦じゃないの?」と思うかもしれませんが、寝たきりの方でも破れているそうです。私の友だちも、みんな「破れました〜!」と嬉しい報告をしてくれます。冷えとりを長くやって、体内の毒が少なくなると、そんなに破れなくなります。破れたのは、つくろって履いても問題ないそうです。

Q:MとLサイズは、どれくらい違いますか?
A:いちおう、Mは22〜24cm、Lは24〜26cmです。が、5本指の靴下に関しては、「筒の袋」ような形で、かかとがないので、MとLの大きな差は、その全体の長さの差かと思います(全体の長さが、くるぶしのだいぶ上のほうまでくるか、やや短いか、というような…)。あと指の長さが若干違うようです。私の足のサイズは24.5cmで、靴下の長さが長いほうが好きなので、いつもLです。

重ね履きを試す前や、始めたばかりのときは、いろいろ疑問が出るかもしれません。でも大きな原則を守っていれば、細かいことは、そこまで厳密に考えすぎなくてもいいと思います。もしなにか迷ったときには、自分がより心地いいほうを選んで。あまり気負うとプレッシャーになるので、ゆる〜く楽しい気持ちで、のんびりやってください(原則を知るために、進藤義晴さんの本は、ぜひお読みください)。