山口和宏

いつものごはんにおおらかに。長く長く使い続けたい

山口和宏

 筑後山地の北の端、耳納連山をのぞむ、福岡県うきは市に工房を構える山口和宏さん。
耳納の山を日々見て暮らし、つくる作品は、手跡の残る手仕事のよさと、
細かなところまでのこだわりをあわせもった、
素朴だけれども、洗練された静かな空気をたずさえています。

パン皿やカッティングボードなどの、日々使う生活の道具。
年月を重ね使い続けることで、自分だけの道具へと育っていきます。

木の器だからといって身構えず、いつものごはんにおおらかに使ってほしい。
そんな使い方が似合う、山口さんの器です。

木とともにある暮らし
木工作家 山口和宏さん インタビュー

木のそばではたらき、暮らす、木工作家の山口和宏さん。
日々制作を行なっている、福岡県うきは市の工房を訪ねました。
ノミで木を削る。やすりをかける。
山の中で生きていた木は、その個性を宿したまま
わたしたちの日常に寄り添ってくれる道具へと姿を変えていきます。
制作風景とともに、そのものづくりへの想いをお届けします。
(2021年撮影)

山口 和宏
1956年生まれ。
高校卒業後、いくつかの職を経て、家具工房に勤める。1986年に30歳で浮羽町の山中で家具製作をはじめる。1995年、工房と住居を吉井町にかまえ、トレーやカッティングボード等の木工品をつくりはじめる。現在は、娘の夫と二人で木の道具や家具をつくっている。展示会などの情報はウェブサイトより。
jingoro

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