先週の一日

先週のある日。
朝から吉祥寺で打ち合わせ。
オリジナルの商品をお願いしていた福祉施設さんのひとつと、
今後一緒にやることができなくなった。
法律が変わり、補助金を削減し、そのかわり努力をして
利用者の人たちの賃金を上げよという都からの指導が厳しく
うちのような小さなところとは、出来ないということのよう。
「藤田さんの仰る、気持ちのこもったものを作るということ。
去年までだったら私たちもそれを一番大事にしてきたことだから
とてもやりたかった。けど、今はそれを許さない状況があり・・・」と。
あちらの提示される条件は、現状ではハードルが高すぎて
お受け出来ない。ほんとに残念だけれども、仕方がない。

「自己責任」という社会の風潮にのるかたちでの
福祉の切り捨て。私はこんな簡単な言葉でしか
説明出来ないけれど、やっぱりそんな社会はおかしいし
さみしい。
だからこそ、自分にできることを
少しずつでも形にしていくしかないと思う。
そのうちあわせのあと、ずっとタイミングが合わずじまいだった友だちと
お昼を食べる。同じ年、3人の子持ちのお父さん。
ついに車を買ったというので、帰りちょっと拝見。
うちと同じくらいの年代の、VOLVO。
おすすめの音楽あるんだよ〜、と、ムード歌謡のテープをかける。
昔、仕事で秘密博士からもらった素材のテープらしいけど、
サビの部分をどう?!と言わんばかりに熱唱するので、
つっこみもせず「じゃあ、また!」といって車を降りる。

(2008年1月30日)