新しい家と寝言

引越まであと数日となって
新しい家の(といっても古い)掃除に出かけている。
前の住人は一人暮らしのおばあちゃん。
長年一人で暮らしていたけど、大阪の息子さんのところにいくことになってと
不動産屋さんが言っていた。
柱や床など、年いったおばあちゃんが住んでいたから
何十年という汚れがあって
雑巾で何度も何度も拭いていくと
きれいな本来の色が表れる。
このおばあちゃんはとにかくフック好きで
数えてみたら、6畳の和室だけでフックが18個も取り付けられていた。
何をかけてたのか、不思議。
朝方寝ていると、わこが何か言ってるので
みると、寝言。
小さい声で、「わんわん、わんわん」と言っている。
どんな夢をみてるのかな。
あんまりかわいくて、まじまじと顔をのぞき込み
幸せな気持ちのまま、二度寝した。

(2008年7月31日)