『やさしい子になってほしい』

人のきもちをちゃんと感じる、そんな子に
動物を花を思いやる やさしい心をもった子に
きっとどのお母さんもお父さんも
みんな、そうあってほしいと願ってる
人にやさしくしましょうねって、
文字で、言葉で、教科書で
それを伝えることはきっとできない。
元気がない友達に、ごはんを食べにおいでと誘い、
みんなで囲む夕飯の食卓
荷物の多いお年寄りに声をかけ
あたりまえにさっと手を貸す、駅の階段
花の姿をよくみて、ちょうどいいお日さまの光と水を考え
目をかけ 手をかけ 育てる手
そんな私が生きるひとつひとつ。
生活の中の ひとつひとつの事柄
その全てを こどもたちは見ている
そっと手渡した 両手で包み込んだあたたかなものを
そのあたたかなものを私がもち続け
人に花に動物に 分け続けてさえいることができるのなら
あたたかなものは きっとあなたに伝わっていく
だから私自身が そうありさえすればいい
ありのままから生まれる気持ちを 手渡していけばいい

(2010年5月12日)