一番上の子が生まれて半年ちょっとして、
中野区に越した。
保育園に入るまで、毎日ベビーカーに乗せて
いろんな小さな道をあっちいったり、こっちいったりしたけれど、
ちょうど新宿区との境あたりにある落合のあたりは、
戦後のモダンな住宅なんかがまだ残っていて、
よく歩いた。
そんなとき、普通のお家のようだけど、幼稚園のようでもあり、
まだ、こどもたちの気配がなくなってそんなにたくさんの時間のたっていない感じのする
いい雰囲気の古い建物があった。
表札に、幼児生活団、とあった。
自由学園の幼児生活団だったみたい。まだあるのかな。
そしてうちからすぐ近くにも、図書館みたいだけど、
区のものじゃない建物をみつけて
それが「東京こども図書館」だった。
3歳以上にならないと、本は借りれなかったけれど
それでもよく通った。
こどもたちが小さな小部屋でろうそくをつけ
お話しの世界に入る、そんな垣間みるファンタジーの世界に私もわくわくした。
そのこども図書館を作ったひとり、石井桃子さんの言葉で
私自身にしみいる言葉がある。
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『子どもたちよ』
子ども時代を しっかりと
たのしんで ください。
おとなになってから
老人に なってから
あなたを 支えてくれるのは
子ども時代の 「あなた」 です。
石井 桃子
2001年7月18日
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子ども時代の大切さを、私はほんとに心から理解しているだろうか。
もっと意識せねばと思う、石井桃子さんの言葉。