くらすことスタッフのお気に入りや愛用品などをご紹介するコラム。
第3回は、「ごはんとおやつ、雑貨の店 くらすこと」の店長、丸山の「定番スタイル」。
店の看板娘として、キラキラした笑顔を振りまいているマルちゃん。
お客さまや周囲のスタッフの様子にいつも気を配り、さりげない心づくしを忘れない、われら自慢の店長です。
そんな彼女が、自分自身に目を向けてあげるのは、体からSOSのサインがあったとき。
風邪をひいたり、倒れてしまう前に、少しいつもと違うな、と思ったときには、
幼い日にお母さんから教えてもらった「お手当て」をして休日を過ごしているそうです。
母は、気功の先生をしていました。
幼いとき、私やきょうだいがアトピー肌だったこともあり、西洋医学の薬を多用するよりも
食事療法や自然なお手当てを大切にするようになったみたいです。
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20歳をすぎ、私が一人暮らしをするときに、
母がもたせてくれたのが、
東城百合子先生の『家庭でできる自然療法』でした。
家庭でもできるお手当て法がたくさん載っていて、
一人で生活しながらもできることはやってみようかな、
という気持ちになります。
そのなかでもよく自分でやるのは、
やっぱり幼いころに母がやってくれたお手当てです。
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子どもたちの誰かの体の具合が悪くなると、
必ずやってくれたのが、足浴でした。
琺瑯のたらいに少し温かめのお湯を入れて、
時々差し湯をしてもらうと心地よく、
汗と一緒に悪いものが抜けていくような気がしました。
今でも、少し調子が悪いな、と思ったら、まずは必ず足湯をします。
ときには好きなアロマを入れてみたり、
カモミールなどのハーブを浮かべたり、
香りも楽しめてよい気分転換にもなっています。
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もうひとつ、母がお手当てとして必ずやってくれたのが
「こんにゃく湿布」です。
こんにゃくはゆでてから布にくるみ、
びわの葉と重ねて腹部に載せます。
おへその下の丹田のあたりと、右の胸の下「肝臓」のあたりに
温めたこんにゃくを載せるとじんわり体があったかくなって
すっと楽になるんです。
一緒に10分程度、左脇腹「脾臓」を氷などで冷やすとなお効果的です。体の調子が悪いときは、こんにゃくの下に敷いたびわの葉が
緑から黒く変色するのが驚きでした。
冷えとりにもとても効果があるんですよ。
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3人の子どもを育てて仕事もして、忙しかった母が、子どもたちの具合がわるくなったときには
必ずこうして手をかけてくれていたんだな、と思うと胸が熱くなります。
お休みの日に自分で自分の体を手当てしながら、母がそばにいてくれてうれしかったことを思い出すだけでも、
またがんばろうという気持ちになる気がしています。
そんなお手当てがわたしの「定番」なのでした。 (マ)
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今回の担当:丸山
「ごはんとおやつ、雑貨の店 くらすこと」の店長として、ホールに立ったりキッチンに入ったりと奮闘中。小さなお客さんのお相手もとても上手で、ワークショップやイベントの際は小上がりで子どもたちと楽しそうに遊ぶ姿もよく発見されている。