モデルKazumiのライフスタイル通信
私の好きな、服のこと、くらしのこと 第6回

毛布にくるまって、したいこと。

写真 嶋本麻利沙
構成・文 松本あかね

包まれる幸せ

街で、大きなショールにすっぽりくるまって歩いている人を見かけると、いかにも暖かそうで心地よさげ。
毛布に包まれているひとってなんだか幸せそうに見えます。

わが家を見渡してみれば、ソファやデスク周り、あちこちに毛布がありませんか。
風合いも柄もいろいろだけれど、きっと長くつきあいたいお気に入りばかりのはず。
いつものつきあい方から一歩進めて、この冬はおうちの毛布たちにもっともっと活躍してもらいましょう。
そこでKazumiさんに聞いてみました。
「毛布にくるまってしたいことって、なんですか?」

ベッドで使っている毛布を、今日はリビングに連れてきました。

ぐるぐるみの虫〜本を読みながら

移動中の新幹線や飛行機の中で本を開く。そんなKazumiさんをインスタグラムでは垣間見得ることができるけれど、実は高校の頃までは本嫌いで通してきたとか。「母が本の虫みたいな人で、実家は本だらけ。それがイヤで本が嫌いになってしまって。本を読むようになったのは大学に入ってからなんです」。大学での専攻は日本語・日本文学だったというから、本格的な文学少女だったのかも!?

今日は早く帰って本を読もう、と思ったら、まずはうんと暖かくして。シングルベッドサイズの毛布をぐるぐる巻きつけたら、まるでみの虫だけれど、不思議と心が落ち着きます。湯たんぽを抱いて、何度も読んだ文庫本を開いて。夜が更ける頃には、体も心もほっかり温まりそう。

木枯らしがピューッと吹く日の強い味方。

近所のパン屋さんへ 〜ポケット付きショールの出番

暑さ寒さに耐えるのも仕事のうち、のモデル業。「実は冬がいちばん苦手なんです」とKazumiさん。この時期すでに進行中の春夏物の撮影の強い味方といえば、現場にスタンバイされている毛布。「ロケジャンを着るよりスッと羽織れて、しかも暖かいから嬉しい」。ハイスペックの防寒具より暖かいと感じる、これぞ毛布の魔法!

“スッと羽織れる”といえば、例えば夕方、あ、明日のパンがない、なんていうとき。億劫な気分もこんなポケット付きのショールがあれば吹き飛びそう。キーとお財布を入れて、手袋がみつからなくてもポケットに手を突っ込んで、すぐ出発できます。

いつもはひざ掛けにしているブランケット、パジャマの上からふわりと。

やさしい毛布 〜梅酒を飲みながら

「明日はオフ」という夜の解放感といったら! どなたにも経験がありますよね。翌朝のむくみやお寝坊が心配なので、Kazumiさんがお酒を嗜むのは休日の前夜だけ。そんな日は早めにお風呂を済ませてブランケットにくるまって。取り出したるはこっくりした色合いの梅酒。「『海街ダイアリー』に憧れて今年初めて挑戦しました。奈良の実家ではウイスキーで漬けるのでそのやり方で。風味が洋酒っぽくておいしいですよ」。梅の実をつつきながらそっとすすれば、このところ忙しかった緊張感もゆるゆるとほどけて。ブランケットのやさしさを実感します。

左から『神様のボート』、『本日は、お日柄もよく』、『とりつくしま』、『昨夜のカレー、明日のパン』。

Kazumi’s Book Review「冬に読みたい本」

Kazumiさん推薦の「毛布にくるまりながら読みたい」4冊の文庫本をご紹介します。冷たい空気と学生時代の思い出、そばにいるひとの温かさと冬景色、いろんなシーンが重なり合う、Kazumiさんが大切にしている物語世界をお楽しみください。

『神様のボート』江國香織 著/新潮社

冬になると江國さん

大学の頃、江國香織さんにはまっていた。冬に読みたい本は? と考えたとき、久しぶりに読み返したくなった。ある日消えてしまったパパを待ちながら、街から街へ旅するように引越しを繰り返す母娘の物語。《あの人のいない場所に馴染むわけにはいかないの》、なぜなら《神様のボート》に乗ってしまったから。恋愛をしてそんな狂気に陥ることがあるのかと、心を揺さぶられた一冊。

『本日は、お日柄もよく』原田マハ 著/徳間書店

言葉の力と偉大さに何度も涙した

幼馴染みの結婚式で聞いた伝説のスピーチライターの祝辞に感動。それをきっかけに弟子入りする主人公。作中のスピーチが本当にすばらしかった。《三時間後の君、涙がとまっている。二十四時間後の君、涙が乾いている。二日後の君、顔を上げている。三日後の君、歩き出している》など心に沁みる言葉がたくさん。自分も言葉を大切にしよう、と思わせてくれる。

『とりつくしま』東直子 著/筑摩書房

大切な人の存在を再認識させてくれる

亡くなった人が《とりつくしま係》のもと、身近なモノにとりつき、遺してきた大切な人を見守るお話の連作集。“とりつく”というとマイナスのイメージだけれど、どのストーリーもとても温かくてじわじわと切なくなる。「私だったらどうするだろう」と自分に問いかける場面がいくつもあった。作者は歌人でもある東直子さん。

『昨夜のカレー、明日のパン』木皿泉 著/河出書房新社

ほのぼのと温かく、幸せな気持ちになれる本

悲しみの中に淡々と日を送る家族の話なのに、癒される。息子を亡くしたギフ(義父)、夫を亡くした嫁のテツコが悲しみを共有しながらも、お互いを大切に思う心が伝わってきて。パンに塗ったバターが溶けるみたいにじわーっと心があったかくなる。優しい言葉がたくさんちりばめられていて、人の温かさを感じた。冬、家でゆっくり読んでいたい本。

Kazumiのアートめぐり

『マリメッコ展』に行きました!

カップにコップ。カバンにポーチ、靴下、ハンカチ、エプロン・・気づいたらナチュラルに我が家の中で増え続けているマリメッコのアイテムたち。
何年使っても飽きない。むしろいつ見ても可愛いと思ってしまうのがマリメッコの魅力です。

渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで2月まで行われているマリメッコ展にさっそく行ってきました。
地方をまわり、ようやく東京に来たこの展覧会。来るのを待ちわびていました。
マリメッコの歩みからデザイン、そして製作過程まで、原点から現在までをたどり、見応えがありました。デザイナーさんのインタビューやスケッチも展示されていて、観終わった後はまたマリメッコのアイテムが欲しくなってしまいました……
興味のある方はぜひ、足を運んでみてください。

ジャクリーン・ケネディが購入したドレス《ヘイルヘルマ》、1959年、ファブリック《ナスティ》(小さな無頭釘)、1957年、服飾・図案デザイン:ウォッコ・ヌルメスニエミ Design Museum/Harry Kiviinna
ファブリック《シィールトラプータルハ》(市民菜園)、図案デザイン:マイヤ・ロウエカリ、2009年 Siirtolapuutarha pattern designed for Marimekko by Mija Louekari in 2009

マリメッコ展 ——デザイン、ファブリック、ライフスタイル

フィンランドを代表するデザインハウス、マリメッコ。
1951年の創業から現在までの歴史をたどる、本邦初の大規模な巡回展です。

会期: 開催中〜2017年2月12日(日)10:00〜19:00(入館は18:30まで)
12月31日(土)を除く、毎週金・土曜日は21:00まで(入場は20:30まで)
※1月1日(日)は休み。
料金:  一般 1,400円
場所: Bunkamura ザ・ミュージアム
www.bunkamura.co.jp
お問合わせ:03-5777-8600(ハローダイヤル)
 

チケットプレゼント
チケットプレゼントの応募を締め切らせていただきました。
たくさんのご応募、ありがとうございました。
当選者の方々には、チケットを発送させていただいております。

Photo:Fuminari Yoshitsugu

Kazumi
様々な雑誌やTVCM、広告等で活躍するモデル。 モード系からナチュラル系の着こなしにも定評があり着回しコーディネートにファン多数。WEARのフォロワーは47万人、インスタグラムのフォロワーは2万4000人!Gunn’s所属。
Kazumi:http://gunns.jp/model/kazumi
WEAR:wear.jp/kazumi0728/
instagram:www.instagram.com/kazumi0728/

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