子どもを信じる

3人の子どもの一人が、なかなか馴染むのに時間のかかるタイプの人。
親はいつだって、子どもが自分らしく受け止められる環境で、
イキイキとした時間を過ごしていてほしいと思うし、
そうでないとおちおち親も仕事なんてしてられない。
安心して仕事ができるって、そんなこどもの過ごす場あってのことだ。

ここならと思えるそんな場所を、子どもを見てくれる人を見つけるまで
たくさん考えるし情報も集め、直感を働かせて探す。

ここという園にお願いしてからは、あとは先生を信じてお任せするしかない。
わたしが友だちを作ってやることができるわけじゃないし、
子どもを信じるしかない。

だけれど、ひと月、ふた月、半年経っても
なかなか自分らしくあれない子ども。
「今日もたのしくなかった」と繰り返す子どもに、
なんとか先生してくれないかなあ。。。
きっかけがあれば仲良くできるんだから、そのきっかけを作ってあげてくれるとか、
って、考えたりもしていた。

長い冬休みをこどもたちと過ごし、ああ、わたし全然間違ってたと気付いた。

毎日笑顔で楽しく過ごしてほしい、なんていうのは
ただ単に自分が安心して仕事をしたかっただけだ。
早く馴染んでほしいなんて、すべてわたしのエゴだった。

三ヶ月、半年、ってものすごく長く感じていたけれど、
それは子ども自身が自分の力で生きていく
彼女の時間の流れとは全く関係ない。

子どもを信じるなんて偉そうに言っていたけれど、
そうじゃなかった。
まだまだ親のわたしが導かなくてはとか
先生がなんとかしてくれたら、と考えていたんだ。

「子ども自身が感じて進んで
生きていく力を信じよう」

今年になってそう決心した。

そんなことと関係ないのかあるのか、
何だか最近、保育園で楽しそうに過ごしはじめた。

子どもの生きる力を100%信じる。

とっても難しいけれど、わたしはそう決心する。

 

(2012年1月16日)