土と草からつむぐもの
林拓児 × 榊麻美植物研究所 二人展

10月、ギャラリー グレープフルーツジュースでは、「林拓児」さんと「榊麻美植物研究所」による二人展を開催します。

土と向き合い、轆轤(ろくろ)と型の両方を用いて形を生み出す「林拓児」さん。
古い物や器から受けた影響を自身の表現に昇華し、焼成後に栃渋を染み込ませて貫入に天然の色を宿す独自の技法を取り入れています。

やわらかな釉調と細やかなひび割れ模様が重なり合う作品は、どこか懐かしさと新しさをあわせ持ち、食卓や空間に落ち着きと奥行きを添えてくれます。日々の料理に活躍するどんぶりや楕円皿、取り皿として使いやすい小皿など食卓を立体的に彩る器をはじめ、数々の作品を届けていただきます。

春夏は山野草・盆栽・花入れ、秋冬は草飾りや石守りを手がける「榊麻美植物研究所」。
派手さではなく素朴さの中にある植物の力強さを大切にし、自然が持つ質感や生命力をそのままに表現しています。

今回ご紹介する「草飾り」と「石のお守り」は、榊麻美植物研究所オリジナルデザイン。榊さんが年末年始だけでなく、翌年一年を通じてご自身や場のお守りとして飾っていただきたいという想いを込めて制作されています。暮らしのなかに自然のしなやかさと余白をもたらし、日常に静かに寄り添う存在です。
草飾りは12月お届け分を受注にて、干支の草飾りと石のお守りは即売にてご紹介いたします。

異なる素材でありながら、人の営みと深く結びついてきた「土」と「草」。その手からつむがれる表現が重なり合う空間を、どうぞ会場でご覧ください。

林 拓児
愛知県瀬戸市の製陶所の四代目として生まれる。瀬戸の窯業技術を学んだ後、瀬戸・上品野に築窯。その後、岡山県へ拠点を移し作陶を続ける。轆轤(ろくろ)と型の両方を用い、焼成後に栃渋で貫入に天然の色を染み込ませる技法を取り入れ、柔らかな釉調と貫入の美しさが特色。
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榊麻美植物研究所
静岡県生まれ。2015年に「榊麻美植物研究所」を設立し、現在は長野県・諏訪を拠点に活動。盆栽や山野草、草飾りなど、植物を生かした作品や展示を手がける。 「完璧ではない、歪みや隙」に美しさを見出す感覚を大切に、素朴でありながら自然のしなやかさや生命の営みを感じさせる作品づくりを続けている。
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日時

2025年10月11日(土) 〜 10月26日(日)
✳︎ 10月15日(水)・22日(水)は店休日となります。
✳︎当日の状況によりギャラリー内の入場制限を行う場合がございます。
✳︎ご購入制限数を設ける場合もございます。当日店舗にてお伝えいたします。

場所

ギャラリー グレープフルーツジュース
(ごはんとおやつ、雑貨の店 くらすこと内)
福岡県福岡市中央区平尾 1-11-21-3F
地図
TEL:092-791-9851