ものをつくる、表現する、あの人に聞いてみました。

あの人のものさし
from ギャラリーグレープフルーツジュース

こころとからだ、食べるもの。
自然とともにあること、宇宙の一部であること。
「わたし自身のものさし」を見つける “くらすこと”

2005年から、そんなテーマのもと活動を続けて18年目を迎えるくらすこと。2023年6月にスタートした「ギャラリー グレープフルーツジュース」では、古今東西で時間をかけて作りあげられたアートや器、洋服などの展示と、生活や生きる上でのヒントになるようなワークショップを企画しています。

ギャラリーを通して出会う、ものを作ったり、表現したり、さまざまな活動をされているみなさんにお尋ねした、大切にされているものや言葉、迷ったときはどうする?など、そのものさしが垣間見えるようなQ&Aのコーナーです。

第1回 Hanalm ぱくみゆき さん

Hanalm/ぱくみゆきさん
韓国の【한국의】、美しい【아름다운】を掛け合わせた造語から生まれたオンラインショップHanalmを運営。韓国で見つけた美しいものや、かわいらしいものをテーマに、古いものと現代のものと、時代にとらわれず日常が少しだけ楽しくなるような暮らしの道具のご紹介をしています。
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『韓国の日用雑貨とおいしいもの』展
韓国雑貨〈 Hanalm 〉
韓国のおいしいもの〈 nofu 〉
韓国茶会〈 余韵 〉
2023年6月10日- 17日開催
at ギャラリーグレープフルーツジュース

Q 1

お気に入りの道具や愛用品を教えてください。

ナリンのハーブオイル33+7です。乗り物酔いをしやすい体質で、電車に乗ると頭痛がしたり気分が悪くなったりすることが続いた時期がありました。それを何気なく友人に話したら、後日、素敵な絵葉書に体調を気づかう言葉と「良かったら使ってみてね。こめかみにのせるとスーッとして気分が落ち着くから。」と、このハーブオイルが一緒に添えられていました。

苦手な香りが多く、好きだなあと思い求めてもやっぱり違った…と途中から使わなくなってしまうものが多いのですが、ナリンのハーブオイルは、どんな体調の時も寄り添い気分を落ち着かせてくれます。出かける時にも必ずポーチに入れて持ち歩いていて、無くてはならないお守りのような存在です。

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Q 2

「この本はずっと本棚に置いておきたい」と思う
お気に入りの本を教えてください。

『かけはし 慈しみの人・浅川巧』(中川なをみ著 新日本出版社)日本の植民地統治下の朝鮮半島へ渡り、李朝の工芸に独自の美を見出して後世に伝えた浅川兄弟の本です。 朝鮮服を着て朝鮮家屋に住み言葉を学び、朝鮮の人々の生活に溶け込もうとした弟巧さんの心が美しい表現とともに蘇るような本です。 ものも人も完璧でなくて良い。少しくらい隙があったほうが人間味があって面白いし、朝鮮の白磁のようにおおらかで余白のある心を持ちなさいと教えてくれた大切な本です。

Q 3

迷ったときや選択をしなければならないとき、
どのようにして決めていますか?

家族や友人に相談をする。相談をする時にはもう自分の中でほぼ決まっているような気がしますが、自信がない時、信頼できる家族や友人に話を聞いてもらうことで前向きに考えられるようになります。反対せずいつも励まし応援してくれる家族や友人の存在が本当に有難く、心の支えになっています。

Q 4

日々をご機嫌で過ごすために
心がけていることを教えてください。

外に出るのも好きですが、家の中で過ごす時間も大切にしています。家の中で過ごす時間がほとんどなので、暮らしの中で使う道具は使っていて気分の上がるものを、もったいがらずに手入れをしながら大切に使っています。少しずつ集めたお気に入りの器やカップでお茶の時間を楽しんだり、小さいですがベランダで花やハーブを育てていて、世話をする時間も私にとって必要な時間です。それでもやっぱり窮屈になってしまう時はおいしいものを食べに外へ出かけます。自分で作るよりも誰かに作ってもらうごはんは特別においしくて、心が元気になります。

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