ものをつくる、表現する、あの人に聞いてみました。

あの人のものさし
from ギャラリーグレープフルーツジュース

こころとからだ、食べるもの。
自然とともにあること、宇宙の一部であること。
「わたし自身のものさし」を見つける “くらすこと”

2005年から、そんなテーマのもと活動を続けて18年目を迎えるくらすこと。2023年6月にスタートした「ギャラリー グレープフルーツジュース」では、古今東西で時間をかけて作りあげられたアートや器、洋服などの展示と、生活や生きる上でのヒントになるようなワークショップを企画しています。

ギャラリーを通して出会う、ものを作ったり、表現したり、さまざまな活動をされているみなさんにお尋ねした、大切にされているものや言葉、迷ったときはどうする?など、そのものさしが垣間見えるようなQ&Aのコーナーです。

第33回  松塚 裕子 さん

photo:Haruki Anami

松塚 裕子(まつづか ゆうこ)
1981年 福岡県出身
2004年 武蔵野美術大学工芸工業デザイン科陶磁専攻卒業
2006年 神戸芸術工科大学造形学科陶芸コース助手として勤務
2010年 調布市深大寺の自宅工房にて制作をはじめる
人にながく大事にされるものを作りたいと思っています。
やがてうつわの形そのものが失われてしまっても
しあわせな記憶の欠片として誰かのなかに残るのならば
こんなにうれしいことはありません。
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▷展示情報 
食卓にうつくしい景色を『イトウサトミ 畠山雄介 松塚裕子 三人陶展』

2024年7月13日(土)- 7月28日(日)開催
at ギャラリー グレープフルーツジュース

Q 1

お気に入りの道具や愛用品を教えてください。

仕事のときに欠かせない「ほうき」を。

器に彫りを入れる際に出る細かな土のかけらを払ったり、素焼きした器の表面のごみを払ったりする際に使います。
小さい方は、箒職人の吉田慎司さんのワークショップで教えていただきながら自分で作ったもの。
もう一つは、フクシマアズサさんの手によるものです。
器の最後の仕上げのところを、美しい手仕事の道具に後押ししてもらっているような気持ちで日々愛用しています。

Q 2

「この本はずっと本棚に置いておきたい」と思う
お気に入りの本を教えてください。

『ことばの食卓』(武田百合子著 筑摩書房)
『惑星』(片山令子著 港の人)

Q 3

迷ったときや選択をしなければならないとき、
どのようにして決めていますか?

深いところまでぐっと潜って考えた後、一度手放して、たっぷり寝てからその時の直感に従います。

Q 4

日々をご機嫌で過ごすために
心がけていることを教えてください。

おいしいごはんとお酒を楽しみながら、家族や友人と食卓をともにすること。