ものをつくる、表現する、あの人に聞いてみました。
あの人のものさし
from ギャラリーグレープフルーツジュース
こころとからだ、食べるもの。
自然とともにあること、宇宙の一部であること。
「わたし自身のものさし」を見つける “くらすこと”
2005年から、そんなテーマのもと活動を続けて18年目を迎えるくらすこと。2023年6月にスタートした「ギャラリー グレープフルーツジュース」では、古今東西で時間をかけて作りあげられたアートや器、洋服などの展示と、生活や生きる上でのヒントになるようなワークショップを企画しています。
ギャラリーを通して出会う、ものを作ったり、表現したり、さまざまな活動をされているみなさんにお尋ねした、大切にされているものや言葉、迷ったときはどうする?など、そのものさしが垣間見えるようなQ&Aのコーナーです。
第39回 AMKUPi おすず さん
おすず
会社がリモートワークになったことをきっかけに2022年8月に栃木県益子町に移住。
「母としてどう仕事と向き合うべきか」悩みもがいた末、自ら事業を立ち上げることを決意。
クバクロス専門店AMKUPiと、インドの手仕事布を使ったアパレルブランドのniokiをオンラインショップからスタート。
2024年9月に益子町に陶房だった建物を自らもDIYし実店舗をオープン。
2児の母。自然と人が豊かな益子町で、子育てしながら事業にチャレンジしていく暮らしを楽しんでいる。
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▷展示情報
アフリカの人々が紡ぐ手仕事
biga & AMKUPi
西アフリカのかごとクバクロス 展
2024年10月19日(土)- 10月27日(日)開催
at ギャラリー グレープフルーツジュース
Q 1
お気に入りの道具や愛用品を教えてください。
グレゴリーのバッグとニューバランスのスニーカー
グレゴリーのバッグは大学生になりたての18歳のとき
ニューバランスのスニーカーは中学2年生の14歳のとき
に購入したものです
どちらも当時お気に入りで購入し、今でもずっと大切に使い続けているものです
ニューバランスのスニーカーは特に履く場所やタイミングを考えながら使っていますが、
グレゴリーのバッグは、子どもの荷物をガサっと入れたり、ヨガの荷物を入れたりと
いまでも週2回は登場する、かなりヘビーユーズのアイテムです
夫に言われて気づきましたが、私は結構モノ持ちが良いようで
他にも中学生、高校生の時に購入して今でも使っているものが複数あります。
キャップだと小学生の頃からのものもありますね
自分が好き、と思ったものを
大切に使い続けていく
そうするとどんどん愛着が湧いてきますし、そのモノも喜んでくれている気がして 笑
俯瞰してそのモノを見た時に、当時のことも思い出すんですよね
そういった思い出も含めて
これからも大切に使い続けていきます
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Q 2
「この本はずっと本棚に置いておきたい」と思う
お気に入りの本を教えてください。
「それからはスープのことばかり考えて暮らした」
これは学生のときに、友人にプレゼントされた本なんです
当時の私では絶対に手に取らないような本だったのですが
いただいたので読んでみると、これまでとは違った価値観が生まれてきて
なんだか、ゆったりした、
もっと、のんびりと、自分のことに向き合って過ごしていってもいいのかな
という気持ちになれた本です
友人からの一手は本当に気付かされることが多いですね
本棚に置いてあるだけで、安心材料になるような
背表紙をみると、この物語のゆったりした空気感が浮かびます
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Q 3
迷ったときや選択をしなければならないとき、
どのようにして決めていますか?
「自分が何を大切にしたいのか」
迷ったときには、必ずここに立ち返ります。
私の場合は家族。3歳の娘と1歳の息子がいます。
まだまだ育児で大変な毎日ですが
「子どもたちとどんな暮らしをしていきたいのか」
「どんな姿を見せていきたいのか」
を軸に置いて、歩みは遅いですがコツコツと進めてきました
世界の手仕事は
大切な家族を思って制作され、伝承されてきたものが多いです
いつの時代でも「家族」という存在は
私たちを強く、たくましくさせてくれるものだと思っています
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Q 4
日々をご機嫌で過ごすために
心がけていることを教えてください。
「自分に正直でいること」
自分に嘘をつかないことを心がけています
母親だから、といっても好きなお洋服を着るし
今日は疲れたなあ〜ご飯つくりたくないなあ〜と思ったら
「今日はご飯食べに行っちゃおうか!」と楽しちゃうし
(子どもたちも、そういう特別感も楽しい)
気を張り詰めて頑張るときもあるけれど
頑張りすぎると、疲れてしまって、余裕がなくなってしまう
そうなると家族へのあたりがキツくなってしまい
家庭内の雰囲気が嫌悪…笑
肩の力を程よく抜いて
自分が笑顔でいれるにはどうすればいいかを
日々試行錯誤しています
(といっても、難しいですよね…笑)
私たちは2年前に栃木県益子町に移住してきたのですが
自然豊かなこの場所で過ごすことで
心のゆとりは以前より増していると思います!