今週のあれ見たこれ聞いた『安住紳一郎の日曜天国』

番組を聴きだしたきっかけは、昨年くらすことのギャラリーで展示をしてくれた岡本果倫さんととにかく音楽の趣味が合い、自分のオススメを紹介しあった会話から。

とにかく果倫さん曰く、日曜朝10時からの TBSラジオ『安住紳一郎の日曜天国』がいいと。あの安住紳一郎 ?!と半信半疑でいたら、また別の友人からいかに毎週の「にち10(にちてん)」(←リスナーはこう略す)に自分の人生が支えられているかを蕩々と語られるということがあった。
そんなことが続き、 軽い気持ちで夕飯の支度をしながら流し聞きするようになりました。

安住さんは、皆さんご存じのように拗らせがデフォルト(わたしも同じく)。まあめんどくさいひとだけれど、真面目で実直、かつ毒舌。だけれども情に厚く、そのままの感情を露わに時折話をしながら涙を流す。
もちろん、聞いているわたしももらい泣きすることしばしば。

2024年6月30日に放送されたこの回は、安住さんが5歳の頃、小学2年生のお姉さんと二人で北海道帯広に住むおばあちゃんの家まで電車に4時間乗り、その電車にたまたま乗り合わせ、到着まで面倒をみてくれたという北海道家庭学校の加藤先生のおはなし。

家庭学校は家庭に問題があって家では過ごせない子どもたちが預けられている学校で、その車内での思い出話をしたことから、その後、加藤先生の娘さんや家庭学校にまつわる人たちから連絡が寄せられ、それぞれの人生や思いが語られる。
5歳の安住さんはその出会いから加藤先生にお手紙を書いていたらしく、「あずみしんいちろう」とお手紙に書かれた名前を加藤先生は覚えていて、亡くなるまでテレビに映る安住さんを応援されていたとか。

まさか自分のことを覚えていてくれたなんて、と涙。

家庭学校に入っていたかたを夫にもつ奥さまからのお便りもあり、それはもうこころが洗われる一編の小説を読んでいるような、胸が熱くなる回でした。

日曜天国は、安住さんのことを愛するリスナーの皆さんとのやりとりやエピソードも、この番組を形作る大切な要素。

「人生シリアスになりすぎず、ユーモアを携え、ひとにやさしさを忘れずに」

ああ、やっぱりそんな風に生きたいよなと、週に一度わたし自身に風を通してくれ、そんなこのラジオを聞く全国の顔の見えない愉快なリスナーさんたちと、この番組を通してつながっているように感じられるのもこの番組ならでは。

「中二病を引きずりながら まもなく更年期」のパワーワードには笑った〜。

まだ日の浅いひよっこリスナーのわたしがいうのもなんですが、とにかく日曜10時は「にち10」を!

TBSラジオ『安住紳一郎の日曜天国』
TBSアナウンサー・安住紳一郎と
アシスタント・中澤有美子によってお送りする、
毎週日曜朝10時から11時55分まで、およそ2時間の生放送ラジオ。

『安住紳一郎の日曜天国』ラジオの公式ページ
『安住紳一郎の日曜天国』radiko
『安住紳一郎の日曜天国』Youtube版