牡羊座
あなたの切り替えの早さはピカイチです。夏が終わる気配を察した途端、素足で履いていたサンダルを靴箱にしまい、来月の手帳を開いては予定をどんどん書き込んでいる。「暑い暑い」とアイスをかじっていたかと思えば、こころはもう秋の入口を軽快にノックしている。けれど、勢いよく角を曲がったあとで、何か大切なものを忘れてきたような寂しさに襲われる日があります。楽しかった。やりきった。そう思って前を向いたはずなのに、言いそびれた一言や、もう一度見たかった夕暮れの空が、すこし遅れて背中を追いかけてくる。わざわざ来た道を引き返す必要はないけれど、スピードをちょっとだけゆるめてみたら、置いてきぼりにしそうだった気持ちが、息を切らしながら追いついてきます。次へ向かう力はもう十分。だからこそ今は、走りながらときどき後ろを確かめるくらいが、ちょうどいいのです。
走りながら確かめる