フルーツ・ジャーナル vol.7(後編) 2022AW
by fruits of life
「定番」に続いて取りあげるのは、
大橋さんが提案する着こなし、コーディネートの「セオリー」について。
スタイリストとしてのキャリアから生まれる、
「着せる人」目線の提案は、ちょっとしたコツで、
着る楽しみがアップすることを教えてくれます。
写真 米谷享
文 松本あかね
fruits journal vol.7-2 – table of contents
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フルーツのセオリー その1
セットアップがファーストチョイス
セットアップがらくちん
—— 大橋さんの作る服は、セットアップとして売っていなくても、「実はこれとこれ、セットアップできますよ」という提案が毎回、ありますね。
大橋さん トップスを作ったら、自然に「ボトムを同じ生地で作ってみよう」と思うんです。買い物をしていても、「同じ生地でボトムもあったら、セットアップで着られるのに」と残念に思うことがよくあります。コーディネートを考えなくてもいいのでラクですし。
—— 今、セットアップはブームでもありますね。
大橋さん テレビを観ていると、男性の芸人さんもシャツとパンツが共布のセットアップを着ていたり。男女問わず、普通に見かけますよね。
—— 上で紹介したアイテムも別々に販売していますが、セットアップでも着られます。ぜひお試しを。
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フルーツのセオリー その2
大人は1枚、プラスワン
羽織りものをワードローブに
—— 大人ならたとえ夏であっても、Tシャツ1枚でなく、「上から羽織りものを」というのは、初期からの変わらないご提案ですね。
大橋さん 1枚足した方が、コーディネートがまとまると思います。体型の気になるところもカバーしてくれますし。ジャケットも羽織りものアイテムとして、生地を替えながらつくっていきたいですね。
—— コートにはまだ早い、秋にちょうどよさそうです。
大橋さん 皆さんにモカのニットと、グレーのコーデュロイジャケットを合わせるのをおすすめしたくて。
—— モカはくらすこと限定カラーですね。
大橋さん 合わせて着ると、別々のときより色に深みが出ます。ぜひ色のコーディネートを楽しんでください。
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フルーツのセオリー その3
上質な生地に包まれる
柔らかく、軽く、
ふわっと包みこまれるような暖かさ。
アルパカファインシャギーの
ゴージャスなテクスチャーも魅力。
アルパカコート ブラック
コーデュロイギャザースリーブ アイボリー
※コーデュロイギャザースリーブ(アイボリー)はfruits of lifeのウェブサイトから購入できます。
fruits of life へ
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大橋さん 自分が着る服を選ぶとき、肌触りのよさがすごく大事になりました。
—— まず素材が一番なんですね。
大橋さん もともと服のデザインより、生地そのものにひかれてしまうんです。
—— 生地を見てからデザインが浮かぶ、っていつもおっしゃいますね。
大橋さん それに良い素材のものを身につけていると、自分に自信が持てる気がして。
—— 「本物を身につけている」という実感が、自信につながるんでしょうか。
大橋さん いつかオーダーメードを始めたいと思っているんです。そうしたら、例えばいいものだけれど少量しかないといった生地を使った服作りもできますから。
—— 着る人と作る人、お互いwinwinな服作りができる、一つの理想形かもしれないですね。
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今のお気に入り
大橋さんの友人、ヘアメークアップアーティスト/セラピストの久保田直美さんが手掛けるマルチバーム。ほんのりジンジャーが香り、肌にすっとなじむ、軽いつけ心地が特徴です。
「マルチなので、身体中どこにでも使えます。スキンケア、保湿にはもちろん、メイク前のベースとして皮膚に馴染ませたり、ほんの少しを口紅と混ぜて使うのもおすすめです」(大橋さん)
原材料は5つだけ。
ショウガ油(高知産)、ミツロウ(日本みつばちのもの)、トウキンセンカ花エキス(南フランス在住の植物学者ロハンス・シャベール先生製造)、木蝋(もくろう。日本だけで作られている蝋の一種)、コメヌカ油(食用グレードを使用)。
久保田さん曰く、「奇跡のような出会い」が重なって入手することができた、最上質の材料だけを使った特別なバームです。
ジンジャー・ビー・バーム 3,300円
*パッケージリニューアルに伴い12月中に再販予定。(内容量と成分は変わりません)
recipe COSMETICS
recipebynaomi.com