見えないものを語るインタビュー

小川純一さん/カウンセラー、アーティスト その3

結局、いい意味で自分を諦めると、
目線が自分に戻ってくる

──昔の自分といまの自分は違うという意識はありますか?

いつもどこか人と隔たりを感じていて、本当の自分がどんなのかも全然わからない。
そういう感覚をずっと抱きながら生きてきたんです。
けどこうなってみたら、ものの見かたが変わっただけで、結局はなにも変わってないんですよね。
人との隔たりや劣等感みたいなものも消えてはいないんだけど、全部に諦めがついたというか。
人って結局、いい意味で自分を諦めると、目線が自分に戻ってくるんだなと思って。
自分のことを諦められないから、外ばっかり見て、こうなりたい、ああなりたい、
こんな自分が嫌だ、とずっと思ってると思うんです。
人と隔たりをもってしまう自分も、劣等感のある自分も、まあいいやと思えるようになったら、
ちゃんとつながれる人とはつながれるし、すごく楽になりましたね。

──小川さんがやっているセッションとは、どういうものなんでしょう?

いまの話にもつながるんですけど、結局どこまでいっても自分は自分で。だけどその自分を見たくない人がたくさんいて。
でも、もう時代がどんどん変わってきていて、地球の状態も変化している。だから、いままで見えていなかった自分、
嫌だと思っていた自分というものをちゃんと知って、見かたを変える。そうしないといけない時期だと思うんですね。
そうなれば自分のなかのどれを活かして生活していこうかという感覚にシフトしていくから、自分も好きになっていく。

自分がこの仕事始めるときにまず、セッションを受けた方が、
明日からの生活がすごい楽しみだと思えるような言葉しか、絶対に上から降ろさないって決めたんです。
こんなふうになってみて本当にわかったんですが、まちがった生きかたをしてる人なんてひとりもいないんですね。
いまの地球の状態を嘆く人はたくさんいるし、もちろん嘆くべき状況でもあるんだけれど、
でも、地球はつねにバランスをとってくれているし、絶対にまちがった方向には行っていないって。
大きな視点で見ると、それがわかって。それは、個人も同じなんです。
ただ、自分の本質をちゃんと理解できていなくて、しないでいい選択をしている人はいるかもしれないから、
ちょっと軌道修正を加えて、もともとはそういう人じゃないよって、伝えてあげるだけでいいのかもしれないなって。

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──具体的に、目に見えるイメージで出てくるんですか?

それもありますし、言葉もあります。
イメージみたいなのもあったり、あとは、エネルギーみたいなのとか。
いろんなパターンがあって、その人によって違います。
この前セッションに来られた方は、「はじめまして」って言って、
全然そのモードになってないのに、「結婚させえ、結婚させえ」っていう声が聞こえたりとか(笑)。
そうしたらやっぱり、その人は結婚のことを考えていらして。
そういうのはいっぱいありますよ。

──いいことも悪いことも全部ひっくるめて、そのなかからその人になにを伝えるかを選ぶんですか?

基本的に、いいものしか入れないようにしているんです。結局、自分とリンクしちゃうんですね。
自分の悪いところや闇ばっかりに目線がいってる人は、相手のことも悪いところしか見えないんですよ。
いまでも気を許すとすぐ自己否定に走っちゃうから、とにかく自分で自分を好きになるおまじないみたいなのをかけてるんです。
たとえば毎日、瞑想の前に、「自分のことがいちばん大好き!」とかって言ったり(笑)。言ってると、ほんとに変わるんですよね。
あとは、ほんと些細なことなんですが、仕事が終わってお風呂に浸かってるときに、「今日も僕、ほんますごかった〜」とか、
「ほんと、がんばったわ〜」て言いながら入ると、本当にすごく自分のことを愛してあげられるんですね。
そうすると、セッションに来てくれる人のことも、その人の光の部分しか見えてこなくなる。
だから、元気になれるような言葉を渡すことができるんだと思うんです。

1分でも2分でも目を閉じてみる。
そういう時間をみんながもてたら、
都会もちょっと変わっていくのかなと思います

──ほんの短い時間でも、毎日瞑想の時間をもつといいとおっしゃってますが、この記事を読んでいる方がすぐに実践できるような方法を教えていただけますか?

_MG_6708僕のワークショップを体験して、「瞑想って気づきなんですね」って言われた方がいたんですが、
瞑想って、自分がどういう人間なのか、いい意味で諦められるようになるための、
気づきのひとつのツールなんだと思います。
瞑想って、無にならないといけないってよくいわれるんですけど、
目を閉じたらいっぱいいろんなことを考えちゃう。
その考えちゃう自分に気づくのも気づきだから、それを否定したら駄目なんですよね。
いろんなことを考えちゃうんだったら、それを楽しみながら、目を閉じる。
目を閉じて静かにするだけで、かならず人は気づきに進んでいるんで、
効果がないってことは絶対にないと思うんです。
どういう状態でもいいから、目を閉じて静かに座る。
お風呂に浸かっているときに、今日しんどかった部分、胸が苦しかったとか、お腹がちょっと調子悪かったとか、肩が凝っちゃったっていうところに手を置いて、1分じっとする。
怒りにまみれて、「あの人、最悪やわー」って思いながらでもいい。
でもね、目を閉じたら絶対その気持ちは消えてなくなってるから。
感情は、感じてこそ感情なんです。感じなかったら、どんどん身体のなかに溜まっていって、
病気を引き起こしたり、身体の不調として表れたりする。
とにかく、怒っても、悲しくても、むなしくても、なんでも、無視したら駄目。
だけど現実の生活でその感情を感じるのはすごく辛いことだから、目を閉じて頭のなかで感じて、クリアにする。

1分でも2分でも、今日1日あったことを見つめて、こんな自分でもいいやと思えるために、目を閉じてみる。
そういう時間をみんながもてたら、ちょっと都会も変わっていくのかなと思います。

(2013年春)

the art of aura session9月19日、くらすことでは2度めとなるメディテーション・レッスンと、初の試みであるジ・アート・オブ・オーラセッションの2部構成で、小川純一さんのワークショップを開催予定。午前は、集まったみなさんで一緒に、心のシャワーともいわれるメディテーションを。午後は、オーラやチャクラを見てもらいながら自分を深く知る、個人セッションです。この日は、月のパワーが満ちる満月。あなたをもっと癒し、あなたをもっと知るために、ぜひお越しください。

小川 純一(おがわ じゅんいち)
大阪出身、鎌倉在住。雑貨のバイヤーや「nomimonoya.(ノミモノヤ)」という名称でのケータリング活動などを経て、2011年の震災を機に、瞑想や自然療法、スピリチュアルなどを新しい視点から捉えた食と暮らしの提案をする。現在は鎌倉に「Yama no atelier (山のアトリエ)」を構え、個人カウンセリングや瞑想ワークショップ、イベントなどを企画しながら活動。2013年に自身のドローイング集 「transcription product」を発売した他、 現在はスピリチュアルマガジン「Meme」の発行も計画中。活動の幅を広げている。
http://junichiogawa.com