今のわたしができるまで 第二部
くらしのひと匙
人には誰しも、得意なこととそうでないことがあるもので、それは日々のくらしの中にもいえること。
ジャム作りなら任せての人、針をもったら時を忘れる人、
あるいは気持ちの切り替えが早く、いつもご機嫌の心のメンテナンス上手さん、など。
皆さんの周りでも思い当たりませんか。
ここでは輝いているあの人の得意分野から、毎日を軽やかにしてくれるちょっとした工夫やアイデアをご紹介。
自分には縁遠い? と思っていたことも、試してみたら心に響くものがあったり、ルーティーンを新鮮にしてくれたり。
思いついたらすぐ取りかかれる工夫やアイデアの“ひと匙”で、
いつのまにか好きなことが増えたり、毎日が心弾むものになったら素敵だと思いませんか?
梅雨時に、冬の乾燥にも!
ヘアミストの作り方
教えてくれる人:牧野秀美さん(『Float』)
Floatでは年中人気のヘアケア用品。
家庭で手軽にできるヘアミストのレシピを習いました。
精油以外の材料は、すべてドラッグストア等で揃います。
用意するもの:
100mlのスプレー容器
計量カップ
材料:
無水エタノール 5ml
精油
※好きな香りを組み合わせて。ここでは、ローズゼラニウム、オレンジスイート、ベルガモット、ローズマリーシオネールを使用。
グリセリン 小さじ1
クエン酸 小さじ1/2
※加えると髪がサラサラした仕上がりに。お好みで。
精製水 100ml
※ドラッグストアで購入可。
◎ 精油はどのくらい入れる?
100mlの精製水に20滴入れると、おおよそ1パーセント。
自然の香りの良いところは、揮発して消えていくところ。
人には香らなくても、自分が楽しめる範囲でまとうことができるのが魅力だと思います。
香りを残したい場合はもう少し精油を入れることができます。
※ただし、肌につける場合は、1パーセントが基本。
顔など敏感な部分なら0.5パーセントでも。
◎ 作り方
① 計量カップに無水エタノールを10ml入れ、精油を垂らし、よく混ぜる。
精油は合わせて10〜20滴程度をお好みで。
② グリセリンを加えてよく混ぜる。
保湿成分のグリセリンは必須。
※クエン酸を加える場合はこの後。
③ 精製水を100mlの目盛りまで加えてよく混ぜる。
④ 精油は比重が軽いため、少し浮いている状態。スプレー容器に移して完成。
◎ 使い方
使う前はよく振ってください。髪をまとめる前や、ドライヤーの前に。グリセリンの保湿効果でまとめやすく、ドライヤーの熱でつるつるになります。
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お話を聞くひと
牧野秀美さん
Float代表/アロマセラピスト。
クリニック(不妊外来、産科)での施術を経て、ナチュラルコスメブランド『Float』をスタート。精油を使ったスキンケア用品、フレグランスなどのプロダクトを手がける。全国各地のイベントへの出店、ワークショップ・講演等の開催も。鳥取県米子市在住。
float.jpn.com
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写真 林田摂子
文 松本あかね
- 第3回 『Float』牧野秀美さん 前編「香りは深くしみこむもの、感覚を研ぎ澄ましてくれるもの」
- 第3回 『Float』牧野秀美さん 後編「1つ手放したら、ブレイクスルーが待っていた」
- 第二部 「くらしのひと匙」
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