「気」と仲よくなる方法

はじめに「気」ありき。
気づいているにせよ、いないにせよ
あなたの身体は、そのことを知っています。
あなたはそれを、すでに使っているはずです。

「気」ともっと親密になり、上手につきあえるようになると
自然と調和できるようになります。自然の一部になれます。
すると、「自ら」ではなく「自ずから」、
事象が発生するようになるのです。

たとえば、自分にとって本当に必要なものがあるとき
がんばったり、努力したりして、無理に手を伸ばすことはありません。
まるで向こうから勝手にやってきて、気づけばもう、手に入っているからです。
すべてが自然で、当然で、無駄なく、美しい。

誰もが実感できるような日常の何気ない動作や
ちょっとした着目のしかたを知って
「気」を身体にとおすコツを身につけましょう。

私が私として、きちんと立つことができるように。
私が、他のすべてと、つながることができるように。
「自ずから」開かれている世界の入り口は、
「気」を内包したあなたの身体に備わっています。

第3回 意識の方向

目を閉じて、心の眼をおなかのなかに入れます。そこからおへそを見上げてみてください。

(2014年8月11日)

第2回 「掴む」か、「挟む」か?

コップを、どうやって手で持ち上げますか? 親指の相棒は、どの指にさせますか?

(2014年1月21日)

第1回 木を見て、気を感じてみよう

竹の勢いを借りて「気」を感じてみましょう。上から下へ、下から上へと目線を這わせてみます。

(2013年7月22日)

松田恵美子(まつだ えみこ)
身体感覚教育研究者。日々の動作や日本文化における型などを感覚からひもとき、日常生活に活かせる知恵や技として活用することで、自分の身体を自分で育む姿勢を指導。著書に『身体感覚を磨く12ヶ月』(ちくま文庫)など。